今や完全にフォーマット化されてしまっているような、日常を観光地化させるための広告的な撮り方で取られた風景を想起しつつ全く異質な質感を持ってる。ここまでじっくりと映しつつ、それが広告的な速度ではなくて…
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1968年 監督:市川崑
東京オリンピック 犬神家の一族
映像・音楽・編集、全てが高い次元にあり、僅か37分であるが、これ程までに発見、感動のできる作品は他にはない。
光と影、色彩…
龍安寺石庭の石肌から桂離宮の襖の取手まで、クールに切り取り、ディテールを積み上げていく演出はやっぱ市川崑だな、と思うわけだが、托鉢を持って回るお坊さんたちの間を縫って走る赤い車や、舞妓さんの部屋に飾…
>>続きを読む市川崑らしい影の演出が少ないのは物足りなかったが、ひたすら岩を、苔を、僧を映し続けるだけの一見つまらない題材をここまで惹きつける力で演出してるんだからやはりすごい。
途中から現実なのか夢なのか分か…