いやはや、凄い映画だ。永山則夫が観たであろう、あるいは、身を置いたであろう風景を切りとっていく。それがそのまま高度経済成長の日本の姿になっている。リンゴ畑、寂れた駅、地方の飲み屋街、東京のフルーツ…
>>続きを読むそれらはたしかに永山則夫のみた風景かもしれないが、そうでなくてもいい。聡く活発で平凡なひとりの男が銃を手にして人を殺した。その事実は狂気を孕んでなどいなかったし、狂気があるとしたそれは風景や社会の中…
>>続きを読む日本映画で10本あげるとすれば必ず挙げたい一作。
全て伝聞の脚本、そして永山則夫が見たかもしれない風景を現地ロケで撮影。
個人の人生って本当に他人には体験できない。感情や因果も想像の域を出ない。…
正式タイトル「去年の秋、四つの都市で、同じ拳銃を使った四つの殺人事件があった。一九六九年の春、十九歳の少年が逮捕された。彼は連続射殺魔と呼ばれた」
永山則夫が見た風景を、カメラが再現する。網走、津軽…
ドキュメンタリーでありながら、日本の風景を捉え、そしてその均質さを描いている
映し出される風景のなかでは、何事も起こらない。しかし、突如としたカメラの動きや、フロントガラス越しに捉えられた早回しの…
連続ピストル射殺事件を起こした犯人の足跡を辿るドキュメンタリー映画
彼が生まれてから逮捕されるまでに辿ってきた道筋、そして彼が見てきたであろう風景だけが映し出される。ナレーションによる説明は入るも…