TOKYO TELEPATH 2020の作品情報・感想・評価

TOKYO TELEPATH 20202020年製作の映画)

上映日:2020年10月

製作国:

上映時間:49分

あらすじ

「TOKYO TELEPATH 2020」に投稿された感想・評価

nagashing

nagashingの感想・評価

1.5
昭和を想起させるモチーフや大林特撮ライクなチープな合成が散見されるイメージに次々とノイズを混入し、往年のSFジュブナイルっぽいプロットを脱臼させ、64年東京五輪が用意したような希望に満ちた未来観を毀損することで、五輪に沸く2020年の東京への違和感を表出させようとしているんだと思う(たぶん)が……。映像も音も韜晦のためのようであまり刺激的じゃない。コロナ騒動によって予言的というより現実に負けてしまったように見えるのは不幸。
Haru

Haruの感想・評価

4.2
前作切実に見たいな、、、
ノイズシャワーを浴びてなんだかスッキリした。

言葉や理論的に並べられない感情を全部詰め込んだ映画だとわたしは感じた。

実際色々な現象がお互いに作用して、必然的に起こって歴史が紡がれていると思うので、その言葉にしづらい部分、わかっているようでわかっていない曖昧な部分が美しくヴィジュアル化されていた。

夏子ちゃん大好きな人間としてはひたすら可愛すぎて、セーラムーンとか美少女戦士とかそういうのを想起させるイメージが多かったなと。

こうみると本当に東京は不穏だな、上からのパワーや人数の多さで隠されてるドロドロな部分がたくさんある。
eigajikou

eigajikouの感想・評価

4.0
爆音上映向き。

ショーン・プライス・ウィリアムズの疾走感ある動的カメラの醍醐味。

音楽家でもある監督の音、音楽への拘りがハンパない。
(写真美術館ホールが誇る音響設備がフル稼動?な感じで爆音上映に近かったと思う)

オカルト的な要素がSF設定の中でバランスを取っている。オカルト好きにもウケそう。

撮影中はどこへ行っても怒られて行き場がなかったとのこと。映像の撮影で精一杯で音まで撮れなかった事情もあったが、
後で作ったサントラには相当な時間をかけたそうだ(音響デザインにニコラス・ベッカーを迎えている。音楽は前2作と同じ服部峻が担当)

49分の尺は
遠藤監督も語っていたが
(見る側のコンディションによって)
長くも短くも感じるのではないか。
『KUICHISAN』でも感じたが遠藤監督は作品の中で時間の感覚を操ることが巧みだ。

パクストン・ウィンターズ監督『ファヴェーラの娘』を見た時、東京オリンピック前の東京の変貌から撮影して映画を作っている人いないかなと思った。
遠藤監督は東京が舞台の長編を準備していて、
脚本は3年前に既に書いたのだそう。
本作とは違うものになるとのことだが、2023年までには完成させたいと語っていたので楽しみである。

恵比寿映像祭「再生される現在-現代映像短編集[アイリー・ナッシュ(ニューヨーク映画祭)・セレクション②]の中の
メリエム・べナーニ『パーティー・オン・ザ・キャップス』(瞬間移動が普通になっている未来にアメリカが突然移民の受け入れをストップしたため、瞬間移動の途中で肉体が再生されてしまい奇形が生じてしまった人々が集められ暮らす大西洋の中心にある人工島が舞台のSF)との関連性を考えながら見ていた。

コロナウィルスのために東京オリンピックが中止されることになったらこの映画の予言性がもっとフォーカスされるのではないか。2018年に撮影されて今公開されることにも因縁を感じる。
(監督は本当は昨年10月に公開したかったが事情があって今になったと話していた。コロナウィルスでこの先どうなるかという、今まさにこの時にジャパンプレミアとなり、5月にイメージフォーラムで一般公開となる頃には東京オリンピックの運命も決まっているだろう)
90年代かよって感じ。往時の武邑光裕の本とかに通じるような気恥ずかしさがあっていやこれはもう古いなあと感じてしまったが今逆にひとまわりしてこーゆーのフレッシュなのかしら。オカルトとサイバーパンクと都市論のキメラみたいな感じだが、どういう意味があるのか検討するほど興味はそそられなくて、表層的に今の時代の「センスの良さ」がどのへんにあるのか、を示す一例でしかないかなあとも思う。あえてチープな特殊効果とかは、ちょいアングラなポスト・クラブミュージック的なPVをみているようでもあって、そこがセンスの絶妙さだったりするわけだが、それだからやっぱり、「映画」じゃなくて「シャレた映像」を見てるにすぎないような・・・と、心の奥にあんまし響いてはこなかったり。つまらなくはないのだけど、特段新しいことを語っているというわけでもないよなあ。
Naoki

Naokiの感想・評価

5.0

このレビューはネタバレを含みます

その地域固有の何かを表現するために、そこで撮った映像から別の世界もしくは物語を作り出すみたいなことをしてる監督なのかなあと、前作今作を見て思った。

絵面的にも音響的にもバッキバキに決まったショット、イメージを直接脳に書き込んでくるようなインパクトの大きいショットが多くて、見終わった後は物語よりもいくつかの鮮烈なショットが残った。

個人的に、フィクションを現実のもののように体感できるのが映画の最高さだと思っているので、前作今作含めて、別世界をイメージとして体験させる感じが本当に好きで最高だった。
smmt705

smmt705の感想・評価

-
女の子が、東京にまつわる見えない何かを紐解こうと、星形を手でシュッシュッシュッとやるところなんかすごく可愛らしい…。地方から来た私からしたら、東京は本当に摩訶不思議!その違和感、ちぐはぐさのある都市であると感じている人間にとって、とても心地の良い映画だと思う!何か、ふと交信してしまう人とか、東京ならいそうだなぁ
mariko

marikoの感想・評価

4.0

このレビューはネタバレを含みます

恵比寿映像祭にて鑑賞。
あまりネタバレは無いと思うけどイメージフォーラムの上映前なので。
観始めると、台詞が多いからかこれまで遠藤麻衣子が手掛けた2作品とは随分違う印象を受けるが、観ていくうちに前作から通底するイメージや視座がうっすらと浮かび上がってくる気がする。そして今回も服部峻が音楽を手掛けている。遠藤麻衣子作品の独特の映像との組み合わせが本当に格好よくて、遠藤麻衣子作品には欠かせない存在だと思う。
オリンピックを控え目に見えて変化してゆく東京と、見えない力の存在。テクノロジーによる身体と感覚器官の拡張、いろんな要素が散りばめられた作品。
5/30からイメージフォーラムで上映されるので、また観に行くと思う。