タッチ・オブ・スパイスの作品情報・感想・評価

「タッチ・オブ・スパイス」に投稿された感想・評価

RIO

RIOの感想・評価

3.9
ファニスは7歳でイスタンブールを去ってから
40歳になるまで一度も帰らなかった
その理由が涙を誘う
大切な人達に会うことができなかった
その思いが分かる気がする

小さい頃ファニスの心は夢の中
空を飛ぶ傘に惑星やタマネギ
トルコ人の少女サイメも可愛いけど大人になってからの
美しさが瞳の透明度は果てしない

地中海に浮かぶキプロス島
ギリシア系住民とトルコ系住民が対立
トルコは本国に住む非イスラム教ギリシャ人を追放する

スパイスと天文学の関係が独特.*🛸
祖父からスパイスの様々な効能と名前を教わるファニス
深く人生に関わるような言葉と教え
ギリシャ料理と激動の時代
絶妙なバランスで凄く面白かった

サイメと祖父は土地から決して離れなかった
美しい時間が詰まったトルコの国を
みんなが愛している

別れる瞬間が何よりも怖い
大切だからこそファニスも帰れなかったんですね
mh

mhの感想・評価

-
料理と香辛料くくりのノスタルジック近現代史もの。
トルコとギリシャの間にある遺恨を、ギリシャサイドから描いてる。
ギリシャというとアンゲロプロスしか思い浮かばない病にかかっているので、風景の違いにちょっと戸惑う。
事実に即しているのはたぶんこっち。
七歳にして料理で徹夜する子どもというキャラ造形は面白いけど、その子が大人になると、天文学と天体物理学の教授になるので設定もりもりすぎて現実感はない。
それでもギリシャで超ヒットしたというのだから、映画はわからん/おもしろいね。
強制退去以来、ずっと思ってきたヒロインとの再会には、現実的なお別れが待っていた。このあたりはギリシャ、トルコ両国の関係を意味しているのかな?
同じエーゲ海を望んだふたつの国の豊かな歴史と文化に触れるという点ではこれ以上ない映画。
面白かった!
procer

procerの感想・評価

3.3
 老人と子供を主体とし、子供が成人した今とのパートが入れ替わる手法といい、かの「ニュー・シネマ・パラダイス」と似ているようですが、これがまたギリシャという日本ではオリンピックがなければあまりなじみの無い国だけに興味深い時代背景とともに物語はすすみます。

 主人公はスパイス店を経営する祖父をもつ少年の視点で語られます。この祖父が実に洒落ているのです。人生をスパイスで語ります。「女はシナモンだ、ほんのり甘く、苦い」「塩が無いということは・・・」と口から出る台詞は映写技師アルフレードの言葉のように耳に残ります。何故なのでしょうか。全然違う映画なのですが、本国ギリシャで記録的大ヒットとなったのは十分頷ける魅力的な作品になっています。トルコとギリシャの時代背景を少し学んでからのほうが楽しめるのかもしれませんね。ネタバレは避けますが、主人公と最後の女性のシーン、なんともいいですね~。ちょっとした仕草が全てを語っています。さて、それはナンなのか、誰なのか。お楽しみに~!

 オススメの一本です。
shun

shunの感想・評価

3.6
キプロス問題の先鋭化によるトルコからのギリシア人退去を背景に描かれる物語

国外退去の対象となり幼い頃に両親と共にギリシャへと移り住むこととなった主人公。その幼少期、青年期、そして大人になった現在と3つのパートが交差しながら話が進む。

トルコに残った祖父との思い出、親族の集まりと「ポリティキ料理」(イスタンブールに暮らすギリシア系の人々の料理)、初恋の人。

故郷が故郷では無くなってしまう、愛する人々と離れることになる苦しさ。宗教、政治や歴史に翻弄された人々の話。

スパイスや料理が色とりどりで美しい。スパイスと宇宙と愛

"一般のギリシア人とは歴史的にも生物学的にも異なる"。ギリシアは彼らにとっての"よそ"
「去りゆくときは去る地ではなく行き先の話をするべき」そう言うのは簡単だけれどやっぱり難しい。別の地に移り住んだからって簡単に愛国心が生まれるわけでもないしアクセントを直したって本当の"故郷"への想いは変わらない

最後、英語でしか話せなくなってしまった二人が悲しい
良さそう!と思ってジャケ借りした作品。
まさかギリシャ映画とは思わなかったけど、
観てよかった。
スパイスは宇宙。
しばらく呪文のように覚えてました(笑)
KiRi

KiRiの感想・評価

5.0
亡くなった友達にオススメされて観た映画。とてもよかったという記憶だけで思い出せないから、また観たい映画。
音楽もよかった!
しらこ

しらこの感想・評価

3.3
セリフ一つ一つが、真新しくて秀逸。

目に見えるものが全てじゃないの、そうね、そうよね。スパイスはその象徴だね。見た目に出なくとも、大きく物事を変える何かを加えることの重要性。料理に関しても勿論だけど、宇宙もそれ以外のことにも総じて当てはめられることで。そこの例としてスパイスを埋め込んだ頭の特異性に簡単。
1959年~
トルコとギリシャの狭間。
去る時は未来を語るものという言葉を片隅に置きながら、故郷や信仰が過去から離れない。社会的にはもはや失われているのに、鮮やかな香りが充満していく。料理は、五感を刺激し、記憶を呼び覚ます。
未来を語るには失いすぎて、前にも後にも動けない。けど、見えない星が上から見守っている。スパイスの宇宙。太陽は胡椒、金星はシナモン、塩が地球。美しい。(^^)
トルコとギリシャの歴史や戦争で翻弄されるひとつの家族の物語。食べ物と宇宙とラブストーリーを絡められて、おもしろかった。
スパイスと宇宙がつながっていて面白い。トルコとギリシャの歴史背景、移民事情がわかって面白かった。セリフが哲学的でおしゃれ。少しコミカル。

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