殺しのはらわたの作品情報・感想・評価

「殺しのはらわた」に投稿された感想・評価

「30分で30人を殺す」というのは「10分に1回の濡れ場」というロマンポルノの縛りに似ている。殺しにしても、濡れ場にしても、どこまでもフェイク。

フェイクだけれども、いかに「ほんものらしく」見せるかをめぐって、大のおとなたちが真剣に取り組んでいる、というか遊んでいる。ほんきで「ほんもの」を追い求めるとき、芸術はファナティズム、フォンダメンタリズムに堕して、政治や資本のしもべとなる。

けれども、「それらしさ」を本気で追求するのは、映画による映画の映画ための映画なのだ。映像のための映像、編集のための編集、照明のための照明、特殊効果のための特殊効果、スタントのためのスタントのような、技術的な快楽のための快楽の技術こそが、映画の本体なのだろう。

殺される30人のなかのひとりとして、見事な着弾と階段落ちを披露してくれた篠崎監督は、純粋な映画の快感を嬉々として生きる大人の子供であり、遊びの仕事を仕事の遊びにする、素人のプロフェショナルなのだ。
ギャグ短編だけど部屋の撮り方がやっぱり上手い 映画業界人殺されがち 殺しの烙印×黒沢清の復讐シリーズみたいな
色々、工夫が散りばめられてますが、当時講師してた時の生徒さん達のアイデアと言ってました。