月の砂漠の作品情報・感想・評価

「月の砂漠」に投稿された感想・評価

槙

槙の感想・評価

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青山真治の配信化されてる作品古い方からコツコツ見るシリーズ、配信化作品のみでは飽き足らずツタヤで借りてきたシリーズ始動。

えっ!?青山真治がここまで説明しますか!?ってくらい珍しくわかりやすい作品ではないだろうか。でも、いわゆる北九州サーガ3部作の「ユリイカ」(00年、未見)と「サッド・ヴァケーション」(07年)の間にこの作品があることはとても興味深い。やはり監督単位でしっかりと作品を追うことの大切さを感じずにはいられない、そんな立ち位置の作品。

仕事に生きる永井(三上博史)とそんな夫に蔑ろにされている妻(とよた真帆)と娘。妻は娘を連れて家を出ることにする。父親を殺したいくらい憎んでいるキーチ(柏原収史)はやり直す術があるのに動かない永井に怒りというか感情の衝動?を向ける。
こういう構図って今見るとなんでもないというか、むしろよくある時代になってるんだろうけど、ゼロ年代初期にここまでわかりやすく、こういう家族のあり方を見る者に問いかけてると思うとグッとくるものがある。

永井は血のつながりや法的な契約にあぐらをかいていた感じで妻のアキラはもっと精神的、肉体的深いところで繋がっていたいという願望があったのかな。娘の、親に対して大人びた態度を取りつつ感情のこもってない感じとか、キーチに殺されかけて緊張の糸が解けた後、半笑いでの「永井さん、あなたは何がしたいの?」、殺されかけても何がしたいかよくわからん永井の感じ、とか何故だか妙に、一周回ったリアリティ。

たむらまさきの撮る川が良い。

見終わってキャストとかについて色々と検索するまで柏原崇だと思って見てた人が実は柏原収史でマジごめんって思った😂
FURU

FURUの感想・評価

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映画の内容はよく覚えていないけど、
ほんのちょろっとだけ出てくるショーケンがねー、めちゃめちゃかっこよくってねー!!!
それを愛でる為だけにレンタルでチェックしたという。
そういう映画です。
点数はつけられません……。
青山真治はこの頃のような映画を撮「ら」なくなったのか、撮「れ」なくなったのか。

話がおもんない分、正攻法での演出力を堪能。一部意図のわからないミスってるように思える描写もあるが「ユリイカ」を経た後なだけに各場面とも見応えがあって退屈しない。田村正毅とキャロラインノー。
話は見事に失敗してるけど、サッドバケーションに繋がって・・
つなぎ何度もハッとさせられる。そして音楽の使い方。
じゅんP

じゅんPの感想・評価

4.2
少なくとも自分がわかってないことを自覚している強み。間違ってるだの正解だのを自分と無関係な規範や前例になぞらえて決めつけず、自らに問い続ける強み。

そりゃ答えに到達してないからって表現しちゃダメなわけじゃないよな〜。スピルバーグだって何十年もかけて同じテーマでほとんど真逆みたいな映画つくってんだから。

他人を鏡に自分を顧みる。
ずっと混乱したまましかめっ面してた映画が最後にはひとりで笑顔浮かべて、ご都合主義でみんなぶん投げて終わるんだけど、ご都合主義もぶん投げも上等。怠惰に成り果てた常識を疑い、削ぎ落とした先に残るものをただ追い求める。
正直これは微妙。いくらアオシンさんといえど面白くない。とはいえだ、あの青山真治と田村正毅がスタンダードで映画を撮った。そのことは賞賛に値するし、少なくとも僕にとっては勉強になった
梅

梅の感想・評価

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https://www.nobodymag.com/journal/archives/2018/1104_1300.php

青山真治特集に寄せてnobody magに書きました。
buccimane

buccimaneの感想・評価

3.5
生オーディオコメンタリー付きで鑑賞。
豪華キャストで秋吉久美子さんの使い捨てっぷりとか贅沢過ぎる。
この中だと若い柏原さんが一番今何してるんだろう感がある。
確かに世紀を跨いだりとかIT云々でこの先どうなるんだろう的なムードがあった気がするけど田舎や家族に回帰するのはえ〜⁈て感じ。ていうか青山監督だってそんな趣味じゃないでしょうし物語になるかたちで一例を示した感じか。
河原の家は建てたってコメントされててたけど古くて風化した感じがリアルだから凄いなーと思ったけど作り手にしてみたら普通のことなのかもしれない。
osakataro

osakataroの感想・評価

4.3
ユリイカ、サバクタニの次にこれじゃないか?

わかんないとか何言ってんだよ
テーマ性とか
それがわけわかんないなぁ

テーマ性はまとめあげるために必要かもしんないけど
まとめきれなかった
その断片の積み重ねのそれぞれの強度に対して開かれてないんじゃないの

まとめがないまとまってないテーマが伝わらないというのはそれ以上でもそれ以下でもなくただテーマが伝わりづらい。ということでしかなく、映画の多々のうちの1つが欠けているだけでしかない、それを映画の良さそのものとして捉えるのは偏った映画の見方であり。映画の見方ではない。映画を見ていない
小説、哲学書を読んだほうがいいんじゃないか
青山真治さんのすごさか田村正毅さんのすごさか、プラス照明の良さでショット、カットはえぐいの積み重なってんじゃねーか!
三上博史も素晴らしいし
って怒り
怒っても意味ないけど
明らかな失敗作だ。だが、許してやってほしい。チャレンジには失敗がつきものだから。
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