前半は素晴らしい。後半は微妙。
前半は神映画である。ユーモラスな部分、キューブリック特有の異世界感、そして戦争自体の恐ろしさ。社会派でありながら、芸術的な作品である。
しかし、後半は打って変わる…
日本の近代批評を切り開いた小林秀雄(1902-1983年)のデビュー作『様々なる意匠』のなかには、彼の批評スタイルの根拠を示すものとして、たいへん有名な一節が登場する。
批評とは竟(つい)に己れの…
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