病に耽り死に向かう母と別れを惜しむ息子との叙情的なマジックリアリズム•ロードムービー。
歪んだ画面構成が特徴的で、母に対する記憶の曖昧性やソクーロフの涙に潤んだ瞳によって映し出される世界を現してる…
死にゆく母と、看取る息子の最後の1日。退色し、歪んだ世界で、森を歩いたり寝そべったりボソボソ会話したりする。「息子を残すのが辛い母、母が死ぬのが辛い息子」にここまで寄り添う映画もなかなかないのでは。…
>>続きを読む母と息子、2人だけの世界。
「近親三部作」の第1作目。
美しい森の中で、死を待つだけの衰弱した母とそれを看取る息子の話。
「日陽はしづかに発酵し…」で主演を務めたアナニシノフが息子役、母親役は素人…
オープニングの絵から人物の口が動き出すのは最新作『独裁者たちのとき』でも使われていたが、そこから役者が重なるように幽体離脱していく不思議な映像。ソクーロフの映像テクニックの不可思議さ。映画も全体的に…
>>続きを読むソクーロフが描く死にゆく母と息子の愛のひととき。ノスタルジックな映像美でした。セピアカラーで遠近感がなく、まるでアルバムの想い出の写真か、母が読んでくれた絵本のよう。
二人が見つめあう姿、永遠に二…