アンモナイトのささやきを聞いたの作品情報・感想・評価

アンモナイトのささやきを聞いた1992年製作の映画)

製作国:

上映時間:70分

4.2

『アンモナイトのささやきを聞いた』に投稿された感想・評価

1990
-
海の中を静かに進んでいく一両編成の列車
観覧車が夕暮れに沈んでいく
螺旋の描かれた差出人のない手紙


黒い手袋をした手の存在感


夢のようだったのではなく
わたしは確かに夢を見ていた
山田勇男の長編初監督作品。独特の映像と美術。幻燈という表現手段。宮沢賢治をモチーフにした、自分の世界観を持った実験的作品。
ユーロスペースにて
3.5

彩度の高い色に染められたフィルム、近親相姦、時間の融解、、寺山修司やんけ!と思ったら天井桟敷で美術やってた人みたい。大学教授役に木村威夫。海辺、ベッドら辺のモチーフは『追悼のざわめき』を思い出した。…

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Aix
3.9

宮沢賢治とその妹をモデルにした知る人ぞ知る幻の作品。病気の妹の元に訪れようとする中、過去と夢が交錯する話。

忘れ去られてしまった寺山修司Meetsタルコフスキー。絶対に噛み合わなさそうな組み合わせ…

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柩
5.0

あんまり美しいので眩暈がした。転がるアンモナイトは過去へ続く螺旋の扉。時間は迷宮の中で折り重なり彷徨い続けている。この映画は言い表せないもので満ちていて、言葉を掴もうとしても指の隙間をすり抜けてしま…

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映像という詩のかたち。
映像詩とはなにか。
山田勇男のアート性が生み出した至高のシネポエム。

かなりタルコフスキーから影響を受けていそうな本作、かつて数々の映像作家が描いてきた夢幻的世界を、山田勇…

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私が劇映画に、映像に求めるひとつの理想があった。夢であり幻であり、世界との関係において相対化される「私」がある。私は何回でも観るだろう。何回でも感動するだろう。

当時サイモンフィッシャーターナーで見に行った記憶。
今見直すと映像の美しさに流されやや単調気味。
イメージモチーフのアンモナイトの螺旋構造はあまり内容に活かされているとは言い難い。
寺山修司っぽさは…

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アングルと俳優の美しさ
コンクリの壁にパイプベッド、白服薄幸の少女…エヴァ綾波像に影響あり?
風景描写の美しい純アート映画。
夕焼けの観覧車、霧の森、海岸の路面電車、炎上する巨大アンモナイトなど印象的なモチーフの数々。

ただ正直眠くなりました。

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