【鑑賞メモ】
暗がりで揺れる水面。
荒廃した世界を彷徨う1人の男。
映像全体に、埃か煤を被ったような、重たい灰色が漂う。
光がほぼない。
もはや映画館の暗闇と、境目が分からなくなってくる。
物語…
《アレクサンドル・ソクーロフ監督特集3》③
奇妙な建造物から人々が飛び降り、老婆殺しの噂に街がざわつくなか、若者はあてどなく彷徨う。やがて父親を殺されたという少女が彼を訪ね、若者は彼女に自らの罪を…
こ、こ、これが1993年の作品!?
… と、その懐かしさ漂う独特な淡さのあるタッチのテクスチャーに驚いた。
作中、ほとんどのカットが不安定に斜めに傾いていることも、なんとも幻想的な世界観を漂わせ…
1シーン1カットの長回しで
大きな壁とか像とかを執拗に
ゆーーーっくりと撮影し、
劇伴なしで水音や雑音を流し続け、
僅かな登場人物たちの会話も要領を得ない、
随所に湯気(?)が立ち上る、
詰めたら1…
塔の水面に狂ったように落下する人、あるいは静かに落ちる人
大きな獣の石像の下に腰を下ろす顔は足元で見えずのちに静かに横たわる
退廃的で自然物が見えない光さえも光源がわからない水中都市
人間の罪深さ…
『罪と罰』読んでなかったら何の話か全く分からなかっただろうけど、読んでいても意味がわからなかった。
自然光はおおよそ存在せず、出処の分からない鈍い光だけが画面を僅かに明るませている。ペドロ・コスタ…