プロヴァンス物語 マルセルの夏の作品情報・感想・評価

プロヴァンス物語 マルセルの夏1990年製作の映画)

LA GLOIRE DE MON PERE

製作国:

上映時間:111分

3.7

あらすじ

お針子と教師の間に生まれたマルセルは、幼いうちから読み書きに秀でた少年。やがて弟、そして妹も誕生したパニョル一家は、夏のヴァカンスを過ごすため、ローズ伯母とその夫ジュール伯父が借りている丘陵のヴィラに向かう。狩猟の名人である伯父は初心者の父ジョゼフを狩猟に誘う。マルセルが初めて目にする頼りない父親だったが、しかし彼はついにヤマウズラの王バルタヴェルを仕留める。やはり父はヒーローだった。マルセルは…

お針子と教師の間に生まれたマルセルは、幼いうちから読み書きに秀でた少年。やがて弟、そして妹も誕生したパニョル一家は、夏のヴァカンスを過ごすため、ローズ伯母とその夫ジュール伯父が借りている丘陵のヴィラに向かう。狩猟の名人である伯父は初心者の父ジョゼフを狩猟に誘う。マルセルが初めて目にする頼りない父親だったが、しかし彼はついにヤマウズラの王バルタヴェルを仕留める。やはり父はヒーローだった。マルセルは大いに自慢に思うのだったが、それはまた、夏休みの終わりを告げていた。マルセルは愛するこの丘と、ここで知り合った無二の大親友のもとに留まる策を見つけなければならない…

「プロヴァンス物語 マルセルの夏」に投稿された感想・評価

ちろる

ちろるの感想・評価

4.2
フランスの小説家マルセル パニョルの少年時代の回想録を基にして作られた「プロヴァンス物語マルセルの夏」はマネやモネの絵画みたいな100年以上前のフランスを舞台にした映像が美しかった。
最初の方の登場人物の説明的映像は少々長いが、それらのシーン通過すればマルセルの家族たちの体験するプロヴァンスの丘の上では、匂い立つような夏休みの世界が始まる。
丘で出会った親友と駆け回る自然と、威厳ある父を思う息子心と包み込む母の愛。
一つ一つのエピソードはそれぞれ途切れ途切れであっても、なんだかフランス版サザエさんのような雰囲気で楽しい。
誰も傷つかない、平和で温かいユートピアみたいな世界。

夏休みとか春休みとかもう久しく意識したことはない私でさえ。夏祭りも花火も終わるこの時期はなんだか虚しくなるのだから、
まだ幼いマルセルにとって初めて過ごすプロヴァンスの丘での夏休みは永遠にしておきたいほどの宝物のようなキラキラした日々だったのに、大人たちにとってはただの休暇のひとつに過ぎないという事へのショックな思いはなんだか分かる。
多分子ども時代を、経験した誰もが一度は同じ気持ちになったことあるんじゃないかと思う。
そんなマルセルの夏が愛おしい物語でした。
Sari

Sariの感想・評価

4.5
2018/08/31 伏見ミリオン座

「愛と宿命の泉」の原作者としても知られるフランスの作家マルセル・パニョルの少年時代のエピソードを詩情豊かに描いた作品。
9才のマルセルは教師である父ジョセフとお針子の美しい母オーギュスティーヌと弟と4人で慎ましやかに暮らす。

夏休みが訪れ叔母夫婦と共に、陽光溢れる南仏プロヴァンスの小高い丘の上の別荘がある自然の中でひと夏過ごした。
現地で出来た新しい友達との出会いや冒険、別れ。
子供ならではの瑞々しい目線に沿って、進むストーリー。
物語のナレーションの声は大人になったマルセルで、随分時間が経っている様子だ。
何か大きな出来事が起こるわけではないが、それを見つめているだけで何とも暖かい気持ちになる。
セピア色を帯びた様な、まるでモネなどの印象派の絵画の様な美しい映像に魅せられた。

子供の頃は、当たり前にそこにあった家族との団欒。
ここに描かれているフランスの風景とはかけ離れているが、自身の子供時代の思い出ー
夏休みや冬休み、大好きな祖父母の家で過ごした日々を思い出しノスタルジーに浸った。
のこ

のこの感想・評価

4.2
とても素敵な作品😊
シアトル国際映画祭・観客選出最優秀作品賞受賞作品
フランスの国民的作家・劇作家・映画人マルセル・パニョルの
少年時代のエピソードを詩情豊かに描いた作品!

厳格で頼もしい父(教師)と優しくで美しい母(お針子)との間にマルセルは生まれた。
マルセル9歳の時に弟も加えてマルセル一家と叔父夫婦とバカンスのため、プロヴァンスの小高い丘の別荘で過ごす。
そこで知り合った農家の子供と意気投合、友達になり 次の休暇では初めてのトキメキ~ピアノが上手な女の子に恋をする。
やがて母の計らいで週末は家族はプロヴァンスで過ごすことになる。
少年と家族との絆~そして友との友情 初恋も経験した思い出がプロヴァンスの美しい風景と共に 優しさとあたたかさで心が満たされる(#^.^#)

特にマルセルの母親は美人で優しい女性 
お針子さんということもあってすべて手作り!
別荘に行くときの家族おソロの服は素敵だった~^^
3人の子育て大変なのに キンキンすることなく
大きな愛で しっかり見守っている!
この母だからこそ子供の心も安定できる 素敵なママ^^

厳格だったけど尊敬している父との関係も微笑ましかった!
のびのび育った少年時代~
美しいプロヴァンスの風景と合わせてご覧ください。
おみ

おみの感想・評価

4.5
恵比寿ガーデンシネマにて。
どはまり。
夏の締めくくりに観たのも良かった
ポラ丸

ポラ丸の感想・評価

5.0
「夢は思い出のあとさき」
2018.8.26 エビスガーデンシネマにて鑑賞

パニョルの「少年時代」3部作は素晴らしい文学だ。特にプロヴァンスの自然描写は良いと思ったが、映画で見るとそれはまた別の美しさがある。

パニョルは若くして劇作家で名を上げ、その新しもの好きから(この映画では電車の運転席のすぐ後ろで真似をしている)映画製作へと移り、マルセイユに映画会社を起ち上げ、多くの映画を製作した。

それでは何故この映画が彼の製作でないか。それはこの物語がパニョル55歳の時、突然彼の中に甦ったからだ。その頃彼は映画製作から手をひいていたのだ。

しかしこの映画はパニョルの愛したものを大変良く描き切っている。両親、弟、友、プロヴァンスの自然、マルセイユ、学校・・といったものが親しみをこめ美しく表現されている。

若干映画で分かりにくいのは、その時代フランスの教師たちは師範学校で新しい時代の旗手として教育を受け、旧い時代の象徴教会や牧師に偏見があったことか。

配役で特に良いと思ったのは、弟ポールと親友リリ(ベロンの百合)。
プロヴァンスの風景が広がる時に流れる音楽も素晴らしい。

次の年も家族は新屋敷に行くのだが少しニュアンスが違ってくる。
映画のひと夏は夢の夏、特別な時間だったのだ。

さらに5年後、母の野辺送りの馬車の後をマルセルは歩く。隣には弟のポールがマルセルの手をしっかり握っている。

映画の時代のポールはマルセルほど自然が好きなように見えないのだが、成人して山の羊飼いとして自然の中で暮らすようになる。そのポールも30歳で病院で亡くなる。その葬儀で傍にいてほしかった親友のリリは、若くしてマルヌの会戦の一兵士として世を去っていたのだった。
sadaco

sadacoの感想・評価

4.3
ひと夏のバカンスを描くフランス映画を見るたびに、思春期の些細な意地や思い切れないもどかしさが美しい背景の前で揺れ動いて、人間賛歌を強く感じる。特に物語が大きく動いてるわけでもないのに。
鑑賞中、マルセルくらいの年頃ごろだったときの、存在すら忘れきっていた感情がぶわっとあふれてきた。
懐かしくて尊い時間だった。
hachi

hachiの感想・評価

4.6
少年マルセルの生い立ちと、なんでも知ってて尊敬する自慢の父と過ごしたひと夏の思い出。

まるで印象派の絵画みたいな世界。
コミカルでもあり家族の姿や少年の成長を描く良質なヒューマンドラマ。

夏に観るのにピッタリな作品。
夏休みだからだろうか、映画館でリバイバル上映。

評判観ると高得点なので観ることにした。

内容は、夏休みに家族で過ごした避暑地の別荘での出来事を大人になった主人公がナレーションで語る。

全編コミカルに仕上げられて面白い中にも美しいフランスのプロヴァンス地方を背景に家族や友人の愛が豊富に盛り込まれて、とても優しい気持ちになる作品である。
紫式部

紫式部の感想・評価

4.0
少年マルセルの生い立ちと家族とプロヴァンスでの過ごした一夏の思い出

蝉の声と風のざわめきと小川のせせらぎ、木々のざわめきと空の青さと雨の音

マルセルが過ごしたプロヴァンスでの大自然の中での刺激的な日々と友情が観るものの心の奥底に懐かしさと眩しさを呼び起こしてくれるようです✨

子供達の輝いた瞳と生き生きとした大人達の笑顔は自然が導いてくれているのではないでしょうか
Marrison

Marrisonの感想・評価

4.0
夏フェス山フェス気分で眺める南仏の飾らなさ&綺麗さは、蝉声のおかげで私ら日本人と好相性なのです。イイネ!もらっちゃえ、な高所安定映画に酔えつづけた感じ。
母は美人。伯母はもっと美人。そんなに御馳走じゃないけど食卓場面がちょくちょく出てきたので、あまり関係なくても『バベットの晩餐会』を思い出したよ。
原題は「父の栄光」? それをこそ描かんとする「狩」シークエンスには、じつはだんだん飽きてきちゃった。酒席で大人男子らがゴルフや釣りの話で盛り上がってて紅一点か何かの私も頷き頷き聴き入ってて、そのうちにボーッとしそうになる、、のと似て。
でも、鳥を提げた両手を上げるマルセルくん、ダサかっこいい。
夏休みの終わらせ方(終わらせまいとする抗い方)の、憎めないちっぽけさに微笑。
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