プロヴァンス物語 マルセルの夏の作品情報・感想・評価

「プロヴァンス物語 マルセルの夏」に投稿された感想・評価

大好きであった本作が日仏交流160年に際し、世界初公開の4Kデジタルリマスター版で公開されたので劇場で鑑賞。やはり

「広大な自然」
「素朴な家族」
「落ち着いた色彩」
「街の人々の素朴さ」

子供達への親としての接し方などが、純粋に描かれた

20世紀に入ったばかりで、人々の心は純粋で素朴な時代を感じる事ができる、素晴らしい一本!
つな

つなの感想・評価

3.8
91年だったかな、公開当時に観ました。
都会の少年が家族とプロヴァンスの田舎で過ごす夏休みを描いています。
荒々しい自然、新しい友達、家族の優しさ、そして今まで万能だと思っていた父親がふつうの人間だったと気づくとき。
そんなひと夏のできごとを鮮やかな自然の中で映した映画。温かくて良かったです。
夏の空気や、木々や川の美しい音、眩い景色に胸がいっぱいになりました。家族に愛されながら、親戚に助けられながら、友と遊びながら、はじめてに触れていくマルセルがなんて幸せな青春のひと時を過ごしているのかと羨ましくなった。お母さんのブーツを脱がせてあげる場面はなんだか泣けてしまった。186
Echo

Echoの感想・評価

4.1
子供の時にどんなことを感じていたかを思い出させてくれる作品。大人がこれを作るなんて、素晴らしい感性だと思う。原作も読まなくては!
ちろる

ちろるの感想・評価

4.2
フランスの小説家マルセル パニョルの少年時代の回想録を基にして作られた「プロヴァンス物語マルセルの夏」はマネやモネの絵画みたいな100年以上前のフランスを舞台にした映像が美しかった。
最初の方の登場人物の説明的映像は少々長いが、それらのシーン通過すればマルセルの家族たちの体験するプロヴァンスの丘の上では、匂い立つような夏休みの世界が始まる。
丘で出会った親友と駆け回る自然と、威厳ある父を思う息子心と包み込む母の愛。
一つ一つのエピソードはそれぞれ途切れ途切れであっても、なんだかフランス版サザエさんのような雰囲気で楽しい。
誰も傷つかない、平和で温かいユートピアみたいな世界。

夏休みとか春休みとかもう久しく意識したことはない私でさえ。夏祭りも花火も終わるこの時期はなんだか虚しくなるのだから、
まだ幼いマルセルにとって初めて過ごすプロヴァンスの丘での夏休みは永遠にしておきたいほどの宝物のようなキラキラした日々だったのに、大人たちにとってはただの休暇のひとつに過ぎないという事へのショックな思いはなんだか分かる。
多分子ども時代を、経験した誰もが一度は同じ気持ちになったことあるんじゃないかと思う。
そんなマルセルの夏が愛おしい物語でした。
Sari

Sariの感想・評価

4.5
2018/08/31 伏見ミリオン座

「愛と宿命の泉」の原作者としても知られるフランスの作家マルセル・パニョルの少年時代のエピソードを詩情豊かに描いた作品。
9才のマルセルは教師である父ジョセフとお針子の美しい母オーギュスティーヌと弟と4人で慎ましやかに暮らす。

夏休みが訪れ叔母夫婦と共に、陽光溢れる南仏プロヴァンスの小高い丘の上の別荘がある自然の中でひと夏過ごした。
現地で出来た新しい友達との出会いや冒険、別れ。
子供ならではの瑞々しい目線に沿って、進むストーリー。
物語のナレーションの声は大人になったマルセルで、随分時間が経っている様子だ。
何か大きな出来事が起こるわけではないが、それを見つめているだけで何とも暖かい気持ちになる。
セピア色を帯びた様な、まるでモネなどの印象派の絵画の様な美しい映像に魅せられた。

子供の頃は、当たり前にそこにあった家族との団欒。
ここに描かれているフランスの風景とはかけ離れているが、自身の子供時代の思い出ー
夏休みや冬休み、大好きな祖父母の家で過ごした日々を思い出しノスタルジーに浸った。
のこ

のこの感想・評価

4.2
とても素敵な作品😊
シアトル国際映画祭・観客選出最優秀作品賞受賞作品
フランスの国民的作家・劇作家・映画人マルセル・パニョルの
少年時代のエピソードを詩情豊かに描いた作品!

厳格で頼もしい父(教師)と優しくで美しい母(お針子)との間にマルセルは生まれた。
マルセル9歳の時に弟も加えてマルセル一家と叔父夫婦とバカンスのため、プロヴァンスの小高い丘の別荘で過ごす。
そこで知り合った農家の子供と意気投合、友達になり 次の休暇では初めてのトキメキ~ピアノが上手な女の子に恋をする。
やがて母の計らいで週末は家族はプロヴァンスで過ごすことになる。
少年と家族との絆~そして友との友情 初恋も経験した思い出がプロヴァンスの美しい風景と共に 優しさとあたたかさで心が満たされる(#^.^#)

特にマルセルの母親は美人で優しい女性 
お針子さんということもあってすべて手作り!
別荘に行くときの家族おソロの服は素敵だった~^^
3人の子育て大変なのに キンキンすることなく
大きな愛で しっかり見守っている!
この母だからこそ子供の心も安定できる 素敵なママ^^

厳格だったけど尊敬している父との関係も微笑ましかった!
のびのび育った少年時代~
美しいプロヴァンスの風景と合わせてご覧ください。
おみ

おみの感想・評価

4.5
恵比寿ガーデンシネマにて。
どはまり。
夏の締めくくりに観たのも良かった
ポラ丸

ポラ丸の感想・評価

5.0
「夢は思い出のあとさき」
2018.8.26 エビスガーデンシネマにて鑑賞

パニョルの「少年時代」3部作は素晴らしい文学だ。特にプロヴァンスの自然描写は良いと思ったが、映画で見るとそれはまた別の美しさがある。

パニョルは若くして劇作家で名を上げ、その新しもの好きから(この映画では電車の運転席のすぐ後ろで真似をしている)映画製作へと移り、マルセイユに映画会社を起ち上げ、多くの映画を製作した。

それでは何故この映画が彼の製作でないか。それはこの物語がパニョル55歳の時、突然彼の中に甦ったからだ。その頃彼は映画製作から手をひいていたのだ。

しかしこの映画はパニョルの愛したものを大変良く描き切っている。両親、弟、友、プロヴァンスの自然、マルセイユ、学校・・といったものが親しみをこめ美しく表現されている。

若干映画で分かりにくいのは、その時代フランスの教師たちは師範学校で新しい時代の旗手として教育を受け、旧い時代の象徴教会や牧師に偏見があったことか。

配役で特に良いと思ったのは、弟ポールと親友リリ(ベロンの百合)。
プロヴァンスの風景が広がる時に流れる音楽も素晴らしい。

次の年も家族は新屋敷に行くのだが少しニュアンスが違ってくる。
映画のひと夏は夢の夏、特別な時間だったのだ。

さらに5年後、母の野辺送りの馬車の後をマルセルは歩く。隣には弟のポールがマルセルの手をしっかり握っている。

映画の時代のポールはマルセルほど自然が好きなように見えないのだが、成人して山の羊飼いとして自然の中で暮らすようになる。そのポールも30歳で病院で亡くなる。その葬儀で傍にいてほしかった親友のリリは、若くしてマルヌの会戦の一兵士として世を去っていたのだった。
sadaco

sadacoの感想・評価

4.3
ひと夏のバカンスを描くフランス映画を見るたびに、思春期の些細な意地や思い切れないもどかしさが美しい背景の前で揺れ動いて、人間賛歌を強く感じる。特に物語が大きく動いてるわけでもないのに。
鑑賞中、マルセルくらいの年頃ごろだったときの、存在すら忘れきっていた感情がぶわっとあふれてきた。
懐かしくて尊い時間だった。