田舎の日曜日の作品情報・感想・評価・動画配信

「田舎の日曜日」に投稿された感想・評価

ゆりな

ゆりなの感想・評価

3.8
「チップス先生さようなら」(小説)で感じた哀愁、ルノワールの絵画のような世界、フォーレのクラシック曲。
これらを掛け合わせたような、それでいてドラマチック過ぎない、美しい映画。

「君の名前で僕を呼んで」の世界観や舞台設定が好きなひとは、好みなんじゃないかな〜!

絶妙に私が観てない1984年の映画。1990年代以降、もしくは1970年代前後はね、よく観る気がするのだけど。
画家で田舎に住むおじいさんの元に、息子夫婦が来る変哲のない話なのだが、これ1912年が設定なの!そんな古いの!?
1980年代撮影だからかわざとなのか分からないけれど、少し色褪せているんだけど……デジタルリマスター版か撮り直ししたら、さぞ綺麗な映像だろうな〜〜!

大家族の登場人物がバラバラと出てくるところは、どこかサリンジャーみたい。
デザイナーの社長のお姉さんが、若くはないにせよ、ふとした瞬間に少しキツめのオードリー・ヘップバーンに見える。美しい横顔!姪や甥と全力で遊ぶ姿はなんだか少女じみて可愛らしいし、恋人からの電話を待つ悲しげな横顔は女性で、車や愛犬といる姿は独立した女だった。

森の中のレストランでボートやダンスをたのしむシーンはシスレーの絵画みたい。
お父さん(おじいさん)が昔話をするシーンのポストカードのような儚さ。
思い出したようにする思い出話は、いかにも「家族の話」という映画全体の醍醐味のようで良かった。
恋愛映画だと許されない、くだらない会話こそが愛おしく思えるシーンだ。(いつかこの日の出来事も、大事な1ページとなって色褪せないんだろうなぁ、なんて感慨深くなった)

子どもが飽きておじいさんと遊ばないところのリアルさや、仲良しの大家族!とは言い難いところも、変にドラマティックに彩る訳じゃなくて良かった。
うちも家族も家系図の縦割り的にも、恐らくよそのうちより仲がいいとは言い難い家だからこそ、この一家に重ねてしまった。

おじいさんへの、またねの別れの挨拶が「愛してる」とかありきたりな言葉じゃなくて「ステキよ」(パパはいくつになってもかっこいいわよの意)なのもよかった。
わぁわぁと流れるように観ていたら終盤で、冒頭のやりとりからの、おじいさんが家族を見送りひとりで家まで歩いて帰る……ただこれだけの質素なシーンなのに、音楽の美しさも相まってグッと来た。
勝手にラストにも哀愁を感じていたのだけど、あれは終わりではなく、あらすじを見たら「新しい画布に向かうところ」なのね。

終盤で検索かけたフォーレの音楽だと気づいたのだけど、フランスらしい。久しぶりに美しく、毒のない世界に入り込めてよかった。いい作品です。
Tonko

Tonkoの感想・評価

3.7
田舎のゆったりとした時の流れを感じられる映画

都会から帰ってきた娘の早口で、いかに田舎がのんびりしてるか気付かされる。
娘孫を持つおじいちゃんってこういう感覚なのか〜
老後1人はやはり寂しいね、
泣かせに来るようなシーンはないんだけど、おじいちゃんが娘とダンスするシーンはうるっと来た

孫の中で1番ちっちゃい女の子が、ルノワールの絵画みたいに可愛くて、ファンタジーの世界じゃなくて実在したんだ…ってなった
kst

kstの感想・評価

4.0
フランスの田舎で暮らす年老いた画家の元へ息子一家が訪れる。久しぶりに独身の娘も加わり、家族で暮らす時間が描かれている。
娘に対する画家の思い。カフェでの会話が印象深い。
皆が帰った後、画家はアトリエで手に触れ、新しいキャンバスを立て動かす。音楽とともに画家の表情が変わって行く。
生きることの歓びと寂しさが伝わってくる作品。
leyla

leylaの感想・評価

3.8
U-NEXTにおすすめされるがままに鑑賞。

特に何も起こりませんが、印象派の絵画を観ているような映像に癒やされます。
人生の晩年に抱く寂寥を描いた美しい作品。

自然豊かなパリ郊外にメイドと暮らす老齢の画家のある秋の1日を描く。
妻には先立たれ、息子と娘は都会に住んでいる。

日曜日、パリに住む息子家族が遊びに来て、たわいない会話を交わす。
少し遅れて娘が訪ねてくる。
息子は毎週顔を出すが、娘はめったに戻って来ない。
少しでも長く一緒に過ごしたいのに、娘は彼氏からの電話が来てそそくさと帰ってしまうのだった…。

時代はセザンヌやルノアールが活躍した少し後。
緑豊かな美しい庭と優雅な部屋で過ごす、何でもない1日に癒やされます。

ラストの長回しで捉えた父の寂しさと、前向きに生きようとする表情が印象的でした。

どの時代でもどの国でも、親子というのは同じなんだな。
たまには親孝行でもしましょうかって気になります。

優雅な気分に浸りたい時におすすめの心洗われる佳作でした。
魅博

魅博の感想・評価

3.6
ずーーーっと観たかったやつ😭
期待以上の良作だった……
The おフランス🇫🇷
まったり、のんびり観れるかなと思ったら、家族の会話に緊張感が走る時があって結構スリリング。
普遍的な事がテーマになっている気がして古さを感じない。
最後のシーンは切なかった。
くれお

くれおの感想・評価

3.6
スリーピースで庭、いやガーデンを走り回って遊ぶ兄弟
可憐な少女の白いドレスと大きなリボン
明るい日が降り注ぐサンルームでの食事
屋外でのティータィムと昼寝  

夢のように優雅な
フランスの田舎のとある家族の日曜日
とても素敵で
観ている自分も楽しかった

皆んなが怒涛の如く帰ってしまった後の
静まり返ったお屋敷の老父の寂しさも
一緒に味わってしまった
いぬ

いぬの感想・評価

4.2
好きです
始まりの美しい鉄柵の先に広がる緑の庭の景色が綺麗すぎた。
それを皮切りに延々と続く田舎の眩い風景。確かに終始絵画の様なシーンが続くから見てて飽きない
絵にしたくなる様な風景がどうしてこんなにあるんだろう羨ましい
休日の過ごし方も全てが魅力的
温かい家族描写も、皆んなが去って日曜が終わる寂しさも全部伝わってくる
最後、シワが刻まれた手をさすり思い出の中庭を描く方向にキャンバスをかけたのが印象的
kaz

kazの感想・評価

3.9
ただ祖父の家で過ごす日曜日ってだけの話なのに、まるで絵画のように見入ってしまう映画だった〜。🖼

たまにはスマホも触らず1日のんびり過ごすのも良いかも。まああんな素敵な場所があればの話だが。😓

でも最後は老人の寂しさとか後悔のようなものが滲み出ていて何とも言えない気持ちになったけど…😢
寿都

寿都の感想・評価

4.7

それなりには成功した印象派でない画家の晩年、という着眼点がおもしろい。新しいものを産み出さなかった、挑戦できなかったことへの後悔がわずかにある。しかし個性がないことが彼の個性なわけである。

対照的な性格の息子と娘。家庭を築き堅実に生きるタイプと、独身で不安定ながらも冒険的なタイプ。そういう対比を感じる映画だ。
しかしもう一人子供がいたら、堅実さも冒険心もないヒキニートキャラだろう(おいらコレ)
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