様々な別れを重奏的に描いたものであるのに安らぎを覚える映画で、とても得がたい体験だった。
自我から自由になれる映画、ともいえる。
主人公タチシェフにとってmagicは彼の存在意義であり、希望であり…
『ぼくの伯父さん』ｼﾘｰｽﾞのｼﾞｬｯｸ ･ﾀﾁが娘のために書いた幻の脚本を基に､ｼﾙｳﾞｧﾝ･ｼｮﾒが映画化したｱﾆﾒｰｼｮﾝ｡
昔ながらの手品を披露する老人が純粋な少女と出会い､言葉が通じない…
大人のためのアニメーション。
同監督作品のベルゥィルランヴー同様、セリフは殆どない。
言葉がないからこそ、登場人物ひとりひとりの仕草や表情から目が離せなくて、引き込まれる。
落ち着きと物悲しさと可愛…
1950年代のヨーロッパで劇場を転々としながら手品師として活動をしているタチシェフ。スコットランドの離島での営業で貧しい少女アリスと出会い、タチシェフを魔法使いと信じて疑わない彼女と旅を共にする事に…
>>続きを読む手品師がパリやらスコットランドやらを営業で回ってるうちに、バーで出会った女の子に魔法使いだと勘違いされる映画。
序盤は主人公のおじいちゃん一歩手前みたいな手品師があちこちで手品をして何とかその日の…
本当に美しい。
どの場面も一枚絵として成立するような背景美術の完成度ももちろんだが、登場人物たちの繊細な仕草を捉えきったアニメーションにとりわけ心奪われた。
この映画では物語に奉仕する人物だけでな…
