ことごとく予想を裏切る展開。母親に対するアンビバレントな感情が性的欲求の実現を阻止している。個人的にすごくよく分かる。認めたくないんだけどね。
思春期の疾風怒濤の正体は、どれほど派手さを装おうとも…
今じゃ絶対に劇映画で見ることがでない児童〜少年期の性への目覚め。本当はこういうのを映画にしたい気持ちがある。BGMが無く、フィックスで撮り続けるわけでも無く便宜的にカメラが動くナルシズムを感じない撮…
>>続きを読む二回目鑑賞。
マジックショーで見た手品を真似したり、ストリートで女性に話しかける文化を倣らうことなど、少年が他者を模倣して男もしくは大人になっていく様が描かれている、模倣の映画なのだと思い知る。少…
RIPマルタン・ローブ
大人達が作り上げた(もしくは世間で何となく良しとされている)世界に対して、マルタン・ローブは静かにそのモノローグで抵抗していく。ユスターシュの映画に出てくる人間達は常に威勢が…
2回目
再び春の訪れとともにこの映画を観る。最後の方、女の子二人をナンパするシーンでずっと背景にある空の色が凄い。大人になったらたぶん見えない空の色。切り落としたバゲットと板チョコレートで、おやつ。…
「ママと娼婦」を経てようやくスタイルを確立したというか、シーンとシーンをディゾルブで繋ぐのではなく、完全に一回ブツっと暗転してしまうところが映画全体のリズムを作っている。
ブレッソン並みに歩くしドア…
このレビューはネタバレを含みます
どんなことをしようとしていてもさせられているように見える。
その人の身体に何かしたいという欲望が全く感じられない。それは今作のテーマの大人へ成長していく様々な行為においてもそうで、全部禁欲的な左手と…
少年の性衝動と引けを取らないプリミティブな運動映画。特に座る瞬間などの運動を停止する運動の捉え方と間のとり方が素晴らしい。長いキスの回転パンと小屋へ消えていく悪友たちの後ろ姿。
サーカス芸人がサンド…
自伝のような、ほんのりキモい中学生みたいな女性への感情。この監督ナンパ好きだな。ダニエルの行動を見て昔を思い出してほんのり楽しく見ていたけどラストのキスシーンから一気に心を持ってかれた。綺麗だった。…
>>続きを読む© Les Films du Losange