大江健三郎の『われらの時代』がめちゃくちゃ面白いので、映画のプロットも面白くなるのはほぼ必然的なのだが、映画も映画で、なかなかユニークなアダプテーションで見ていて飽きなかった。
まず、アンラッキーヤ…
大江健三郎追悼で映画検索して見つけたこれ、全く知らなんだ。日活かぁと期待薄で観たら初期大江文学の焼き付くようなを超えた、焦げ付くような虚無の歯車の空回り感を、長門さん他皆さんよく醸し出してた。冒頭の…
>>続きを読む大江健三郎氏の訃報を聞いて鑑賞。
大江の長編二作目である同題小説を出版と同年に映画化。
東大仏文科の学生・南靖男(長門裕之)は、外国人相手の娼婦・頼子(渡辺美佐子)に食わせてもらいながらフランス…
身体が冷えた長門裕之の剥き出しの背中を吉行和子がゴシゴシ擦るシーン、Unlucky Young Menの可愛い山本勝サンのソプラノサックス、擦っても擦っても火のつかないマッチ…全部やらしくて最高。2…
>>続きを読むこのレビューはネタバレを含みます
ビート小説の設定だけをかりて。ハイスピードに四方八方へと話をひろげるだけひろげ。一片の回収すらもせずに。唐突に無残な死でなにもかもあいまいなままおわらせる。これにジャズをまぶすだけまぶしてぶちかます…
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