昭和14年に仕事を選び自立を志す女性を描いているところが新鮮。
そしてその女性を原節子が凛々しく演じている。
家庭の事情により車のセールスマンとして男性に伍して奮闘するところはなかなか面白い。
ただ…
公開当時は凡作扱いだったと聞くが、現代の我々日本人にとっては意義深い映画だと言えよう。前代未聞の極右政権が誕生した2025年なら特にそうだ。
この作品では1930年代の東京の様子を伺うことができる…
私も東京で働く営業女性としてとても親近感湧いた。原節子の険しい顔珍しい、そして車が売れた時喜ぶ多幸感溢れる笑顔のギャップ素晴らしい。やっぱ男の人って自分より仕事できる女の人好きじゃないよね、勝手にプ…
>>続きを読む小津や成瀬や黒澤といった巨匠たちの映画とは違う縛られていない自由な原節子。妹役の江波和子がチャーミング、実娘の江波杏子より圧倒的な美人。
主題は自立する女で、太平洋戦争前の39年では新しいように思…
女性の生き方と男社会のカベ。現在でもザラにある課題が1939年にもう映画になっていた。
真っ直ぐに挑む原節子の、瞳の強さと意志をもって動く姿が印象的。戦争が激化しなかったら、生まれる時代が違ったら…
原節子が当時の女性の花形職業である自動車会社のタイピスト役。と思いきや、突然国産車のセールスウーマンに転職する、新しい世代の女性像を演じている。戦前のモダン都市東京の風景が垣間見えるのも貴重。和装と…
>>続きを読むシネマヴェーラでの、蓮實重彦著「日本映画のために」刊行記念特集上映にて。
こんなパワフルな原節子さん、初めて見ました。男尊女卑な、なかなかにムカつく場面もありつつ、映る街並み、インテリア、屈しない…