1998年に公開された、北野武にとって監督7作目となるこの作品を、2年後の2000年に結婚した妻と一緒に劇場で観た。そして感動よりも、憂鬱な気持ちに沈んでいったことをよく覚えている。
思えば無理も…
無口。何にも喋らない男。その妻も喋らない。海外をかなり意識して作られたのではないかと思う。後半ロードムービー化していくあたりで日本的なものが映し出されていく。監督なりのサービスなのだろうか。一方には…
>>続きを読む言葉足らずという言葉は悪い意味で捉えてしまうがこの映画を観ていると足らないものがあるからこそそれぞれが想像して描いて正しかったり間違ったりに気付くのだろう。
この映画を観て、幸せなストーリーかと言…
武さんしかできない雰囲気が見てて面白い、この作品他では見れないカットの差し込みが特徴的、見る人に未来をあえて予見させるんだけどそれも何のカットかわからない、その順番による印象付によって時間軸を全体と…
>>続きを読むこの作品は喪失というものがテーマにあると思う。
登場人物たちの内的世界を構成してたものが崩れてしまう。この映画だとその構成してたものが家族、または仕事として描かれてると思う。主人公の元刑事の相棒だっ…
花と大杉連のクローズアップの切り替えし、絵画の差し込み。私は、パラレル的に挿入される大杉連のシークエンスの方が好きだけど、それは武(と妻)の物語の進行あってこそ、つまり相互関係にある。
冒頭にて、…