このレビューはネタバレを含みます
北野武映画史上最も静かで美しい映画かもしれない
コメディアンとして笑いのツボも押さえながらも北野映画らしい突然訪れる暴力性は見事だった
あまり語らないが姿と短いセリフで見せる北野武はやはりかっこい…
この作品は喪失というものがテーマにあると思う。
登場人物たちの内的世界を構成してたものが崩れてしまう。この映画だとその構成してたものが家族、または仕事として描かれてると思う。主人公の元刑事の相棒だっ…
あんなふうには生きられないんだろうな
とある張り込み。容態の良くない妻の入院している病院が近場にあるとのことで、相棒や部下たちの厚意に甘える形で見舞いに向かった刑事・西。ところが、この間に相棒…
たけしの暴力的でありながらも真の優しさを感じる映画。
セリフがないカット、抽象的なカット、説明しないカット進行でも見ている視聴者には伝わる。
実は視点が複数軸で進行しているが、伝わる。
意味なんて必…
傑物
茫漠とした寂寥感のあるカメラにはやはり凄みがある、ここを評価されている映像作家だと思う。何度か高い所から降りてくるカメラがあり、最後上っていく感じとかには練度を感じた。絵や子供のモチーフの使…
北野武の映画は、共感を求めるものではない。
むしろそこにあるのは、どうしようもない“寂しさ”と“虚無”だと思う。
西佳敬と堀部の対比――生の中の死と、死の中の生。
この構図が、他の北野作品よりもどこ…
同僚の大杉漣が自殺未遂の後に末期目で世界を見るようになって、花を通して世界の美しさに気づき素晴らしい絵を描いていくのに対して周りの人への優しさ、それこそ人を憂いながら死へと向かうビートたけしの対比が…
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