1998年に公開された、北野武にとって監督7作目となるこの作品を、2年後の2000年に結婚した妻と一緒に劇場で観た。そして感動よりも、憂鬱な気持ちに沈んでいったことをよく覚えている。
思えば無理も…
多くは語らないけれど、愛は感じられる。
守るものがあるからこそ、死を選択する。
『ソナチネ』では無意味で空虚だった“死”が、本作では重く意味を持つものとなっている。
事故後、死を実感し、向き合わな…
正しく花火のような作品
ドン!と花咲き、鮮やかな光を大きく見開いた目が反射する。
残響が遥か遠くに続いていき、その余韻に浸るも、煙幕が辺りを覆う。
それをなんとか振り払い、静寂の中、既に小さくなっ…
あの夏、いちばん静かな海。を観たときにも感じたけど言葉じゃなくて表情、しかも笑顔で伝えてくるのは北野武にしかない独自の演出を感じる。最初はこの演出に違和感があったけど慣れてくるとこの演出が登場人物に…
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木製パズルもルームミラー越しのトランプも思わずこっちまで笑っちゃうようなかわいくて素敵な夫婦
西が奥さんといるときあんな顔して笑ってるの知ったらみんなびっくり…
このレビューはネタバレを含みます
無口。何にも喋らない男。その妻も喋らない。海外をかなり意識して作られたのではないかと思う。後半ロードムービー化していくあたりで日本的なものが映し出されていく。監督なりのサービスなのだろうか。一方には…
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