1989年11月ベルリンの壁崩壊。この東西冷戦の象徴に人々がよじ登り、ハンマーや何かを手に、取り壊そうとする姿がテレビに映されていたとき、僕は15歳で、高校受験を控えながら不思議なものを見るような気…
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タイトルの【善き人のためのソナタ】というワードが劇中に出てくる度に、
胸がジーンとした。
『この曲を本気で聴くものは悪人にはなれない』
『これは私のための本だ』
心に残るセリフ…
ベルリンの壁崩壊前の東ドイツが舞台。
秘密警察であるシュタージに所属するエージェントが主人公。
主人公であるウルリッヒ・ミューエの無機質な演技は素晴らしかった。そこから監視対象から影響を受けて微かに…
数年ぶりに観たけど、東独モノ最高傑作どころか間違いなくオールタイムベストに入る
終始セピア色のかかった画づくりと、物語の構成要素の全部が良すぎるし、登場人物全員、最後ノスタルジーに浸る大臣まで含めて…
1984年の東ドイツ。国家保安省の大尉ヴィースラーは、反体制思想を持っている疑いのある高名な劇作家ドライマンとその恋人で女優のクリスタを監視・盗聴する任務に着く。しかし彼らの生活を"聴く"うちに、…
監視社会で抑圧されてるからこそ、抑えつけられてる心の動きは敏感である。自由な社会になった途端、解放された心はなにも感じなくなることもあるのだなあと思った。こっそり監視してる側が監視対象に情が移り、自…
>>続きを読む© Wiedemann & Berg Filmproduktion