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『アンドレイ・ルブリョフ 動乱そして沈黙(第一部) 試練そして復活(第二部)』に投稿された感想・評価

【一言で言うと】
「絶望、そして再生」

[あらすじ]
アンドレイ・ルブリョフ、ダニール、キリールの3人の画僧は、長年暮らしたザゴルスクのトローイッツェ・セルギエフ修道院を出て、新天地モスクワを目指していた。しかし、長年の支配階級や権力闘争に蹂躙されていき、遂に大公の留守を狙って、大公の弟とタタール兵の連合軍がルブリョフらを襲撃する...。

結論から言うと想像以上に観やすかったし面白かった。
ストーリーラインも分かりやすく描かれており、尚且つタルコフスキー作品にありがちな難解な表現も薄めで3時間という長尺ながらも意外と集中して観ることができましたね🤔

ただまぁ宗教的なテーマが強いので気軽に観れるものじゃないけど(ー ー;)...それでも映像のレベルとしては間違いなく前作『僕の村は戦場だった』よりも遥かに超えている。
特に“自然”を駆使する映像美はまさしく“タルコフスキー”だよな…って思いましたね(・・;)

とにかく映像の美しさもだが、それ以上に“見応え”というものが並大抵の映画では到底味わえないほど途轍もないしハンパない!!
中盤のタタール人が村を襲撃して市民を虐殺するシーンなんかはもう凄まじさの一点張りですし、それに加えてダイナミックな描写から滲み出る叙情的な美しさはまさしくタルコフスキーならではの“質感”が最大限にまで溢れ出ている。

それにストーリーとしても主人公アンドレイ・ルブリョフの半生と15世紀ロシアの政権闘争を上手く絡めており、その上人物描写の奥深さも充分と言っていいほど巧い。
ルブリョフの直面する“絶望”が“再生”にへと遂げていく過程も丁寧かつ見事ですし、ラストシーンはまさに圧巻そのもの。

それからワンシーン毎のショットもまさしくタルコフスキーならではの画角や撮り方でしたし、長尺に尻込みしつつもいざ観てみたら最後まで惹きつけられる素晴らしい一本でした。

これまでの彼のフィルモグラフィからしたら一番分かりやすい映画ではあるが、ただやっぱり一発で印象に残る強烈さがまだ足りないような…という物足りなさを感じてしまいましたね(^_^;)

まぁ次作である『惑星ソラリス』に至ってはある意味一気にレベルが上がるんだけど(^◇^;)...やはりあれもこれもと欲張る人間は罪深いですよね。分かります(適当)

とりあえず中世ヨーロッパやロシアに蔓延る支配階級はマジでクソ!!嫌い!!!!(ヤケクソ)
ワンコ

ワンコの感想・評価

5.0
【ロシアはどこに行くのか】

タルコフスキーの初めの2作「ローラーとヴァイオリン」と「僕の村は戦場だった」は、第2次大戦後の復興への希望や、ロシア人の力強さなどをフォーカスしたものだったのに対して、この「アンドレイ・ルブリョフ」から風向きが変わったように思う。

この映画に登場するアンドレイ・ルブリョフが生きたモスクワ公国は、10世紀から続いたキエフ大公国(現在のウクライナが中心地の国)が、モンゴル(モンゴルや他の遊牧民族を含む総称はタタール)の侵攻によって、13世紀に滅んだ後、しぼらくして反撃に転じ、ロシア民族の失地を回復して東や南に領土を拡大、のちのツァーリ・ロシア帝国や、ロシア帝国の礎となった国だ。

ちなみに、滅んだキエフ大公国の建国の中心となった地は、「ルーシの地」と呼ばれ、この”ルーシ”が「ロシア」という呼称の語源であることから、おそらく、プーチンはウクライナはロシアと一体だと考えているのではないかと思う。

モスクワ公国は、タタールとの争いが継続するなか、東方正教会との結びつきを強め、ロシア正教会の権威も利用して権力を盤石なものにしようとしたと考えらる。
ただ、逆に、宗教によって権威づけられたことによって、形骸化した専制主義がはびこることになり、民衆は疲弊し、冷害による食糧の不足や、タタールの継続した侵入もあって、国としては衰退を辿ることになる。

話は少し脱線するが、ウクライナ戦争について尋ねられた養老孟司さんが、政治のことは分からないが、ロシアが農業国だということが実は関係してるんじゃないのか。日本のように昨日まで鬼畜米英、天皇陛下万歳と言っていたのに、翌日にはアメリカ友達、民主主義最高と変化できる国の方が珍しいのではないのかというようなことを言っていた。
確かに、ロシアはロシア革命まで農奴制を堅持していた国だ。そうしたこともあって、欧州列強からは、遅れた国として扱われてもきた。

それに、ロシアの小麦収穫量は世界有数だし、ウクライナもアメリカのグレートプレーンズと並ぶ穀倉地帯だ。

だが、農業国と言う以外に、多くの国や民族が侵入してきて、国や民族の存続が脅かされたことは、今のロシア人の気質の中にも刷り込まれてあるのではないのか。

アンドレイ・ルブリョフは実はどんな人物だったのか明らかではない。

だから、この物語は、タルコフスキーの解釈が多分に入っていると考えられるが、中世の圧政の悲惨さと、期待していたソ連が圧政を強めていることを重ね、そして、タルコフスキー自信をアンドレイ・ルブリョフに重ねたのではないかと思わせられる。

ボリスにルブリョフが言う「お前は鐘を作り、私はイコンを描く」とは、自分自身に対してタルコフスキーが言った言葉なのではないか。

エンディングは、モノクロがカラーに変わるが、映し出されるアンドレイ・ルブリョフ作のイコン画は、異なるイコン画だが画題(テーマ)が繰り返されている。救世主、十二使徒、受胎告知は2回から3回。

タルコフスキーは、つまり、歴史は微妙に異なりながらも繰り返されると言いたいのではないのか。

現在のロシアは、ロシア帝国が不凍港を求めて南進したかのごとく、ウクライナを攻めている。

相次いだ遊牧民族やイスラム民族の度重なる侵入を退け、オスマン帝国の属国となってイスラム教が広がりつつあったクリミア半島にあったモンゴル系の「クリミア・ハン国」を露土戦争の結果、1750年頃、解放・ロシアに編入したかのごとく振舞っているのだろうか。

1850年ごろ、オスマン帝国は英仏と結託して、クリミア奪還を図るが(クリミア戦争)、ロシアに退けられてしまった。

プーチンは、これに現在のロシアを重ね、NATOを退けようとしているのか。

いずれにしても、歴史は繰り返しているのかもしれない。
TS

TSの感想・評価

3.4
短文感想 74点
タルコフスキーの作品は今まで見てきて全敗でして、今作は数年前にBlu-rayで購入していたものの、長いので中々躊躇していた作品でした。結論からいうと、中世ロシアのアンドレイ・ルブリョフを主人公とする伝記映画なので、確かに他のタルコフスキーの作品よりかは見やすかったです。ただ、傑作かどうかというと少し厳しかったです。もちろん、ルブリョフの苦悩や葛藤がじっくり描かれたり、タタール人の侵略シークエンスは見応えがありましたし、ラストだけカラーになるのも奥深いです。うーん。残る有名どころの作品は『サクリファイス』あたりなのですが、絶対に敗退しそうな予感。。笑

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