チャン×コンの第ニ作目。次の『紅夢』で一気に極まる超右肩上がりの二作目。屋根映画としても世界第二位。第一位はもちろん『紅夢』。久しぶりにこれ観てあまりの良さに二作続けて観て恍惚状態。どちらもチャン・…
>>続きを読む 序列 しきたり 金で人を買う。昔はどの国でも人間を買うのは当たり前で中国でも普通にあったんだろうと想像できる。 菊豆が何度か
逃げようと言っていたが あの時のどこかの地点で決断出来ていればこんな…
染め物工場の深紅に染まる布の波。その色に、抑圧された女の情念と悲劇がゆっくりと滲み出す。
封建的な家父長制の檻に囚われたひとりの女性の生と死を、痛ましいまでに美しく描いた作品。
チャン・イーモウ監督…
◎家父長monster再生産の構造を可視化した傑作
今回のチャン・イーモウ初期三部作の特集上映で最も感動した。
「紅」で統一された感のある三部作だが、本作では、シネマスコープないしビスタが主流の…
あの時逃げておけば、あの時殺しておけばと後悔が何度も連鎖する。欲望と逃避行。愛欲と服従、窃視症などを閉塞的な空間で描いているせいか、エロ・グロ・ナンセンスの文脈を継ぐ江戸川乱歩作品のような雰囲気を感…
>>続きを読むまずストーリーが凄まじく、随所に設定されたサスペンスにも惹き込まれた。落魄の身になったじじいの抱える屈辱感は滑稽だが、家族を殺そうとする苛烈な憎悪はゾッとするほど悍ましい。生まれてきた天白(ティエン…
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