死んだ人間を一切画面に出さずに、恐ろしい人格を表しきるという巧さが光っていた。
まったく同じではないが「めまい」を筆頭に、このような表現はヒッチコックらしさの一つだといえるだろう。 …
序盤と終盤とで作品の雰囲気がガラリと変わるヒッチコック節を堪能できる恋愛サスペンス作品。
作中で何度も耳にするレベッカという名の人物。
姿形が明かされず、どのような人物なのか分からないからこそ想像力…
後半の先妻・レベッカの溺死事件をめぐるミステリ展開よりも、序盤から中盤にかけて主人公である後妻が家政婦長のダンヴァースにいびられまくる展開がいちばん面白かった。そういう意味で、先妻に殉じるラストシー…
>>続きを読むヒッチコックによる、主体性についてあまりにも緻密に構築されたサスペンス。
ジョーン・フォンテイン演じるわたしは名前のない女性。彼女のモノローグからこの映画が始まるが、その時「幽霊のよう」と述べるの…