ガス燈の作品情報・感想・評価・動画配信

「ガス燈」に投稿された感想・評価

このレビューはネタバレを含みます

なかなか見終わらないうちにシャルルボワイエの顔もイングリッドバーグマンの顔にも飽き飽きしてきたのであきらめます!
イングリットバーグマンが出てるサイコホラー映画。シャルルポワイエ演じるサイコパスが、不安を煽り飴と鞭を操り巧みに妻を洗脳していくお話。やられっぱなしじゃないスッキリラスト!良き〜。
nikki

nikkiの感想・評価

3.5

このレビューはネタバレを含みます

家に入り込んで洗脳して、財産を巻き上げる、ザックリにたような事件、日本でと前にあった気がする。

まあまあ面白いけど、特別でもないような。昨今は洗脳とか操作についての情報も多いし。
評価が高いのはなんでだろう。
全体的にゴシック色が強い。ジャンルとしてはサスペンスということになるだろうけど、ホラー調の演出が特徴。

新居に越してから怪奇現象に見舞われるポーラは、精神不安定に陥っていく。イングリッド・バーグマンの演技は目を見張るほど真に迫っている。しかし、怪奇現象が亡霊によるものなのか、彼女の妄想によるのか、はたまた別の原因によるのか、推理する余白は完全に埋められてしまっている。というのも、序盤で早くも「容疑者」が浮上するからだ。そのため、ミステリーとして楽しむことはまずできないだろう。

しかし、その点を踏まえても、結末に至るまでの過程は十分に堪能できる。次第に精神を崩壊させていくかのように見えるイングリッド・バーグマンと、彼女を精神的にじりじりと追い詰めていくシャルル・ボワイエは、クライマックスに向けて演技をエスカレートさせていく。視線を空に投げるポーラと、彼女を視線によって虐待するグレゴリー。しかし、ラストにおいては視線の主体が逆転する。ある告白をするグレゴリーは虚を見つめており、実は彼の方こそが偏執狂的な病人であることが明らかになる。

本作のゴシック的な作風を裏付ける古風な屋敷への幽閉、立ち込める霧、怪奇現象などの特徴は、ポーラの精神状態を反映していると考えられる。ラストにおいて、精神の正常を取り戻した彼女は、怪奇現象の真相を知り、物理的な幽閉からも解放され、霧はいつの間にか晴れていた。
2020.11.30
自宅PCにて鑑賞

10年前に屋敷に忍び込んだ何者かに叔母を殺された淑女は、声楽を学ぶ際に出会ったピアニストと結ばれ屋敷に戻るも、次第に幻聴や幻覚、夫の心理的虐待に苦しむようになる。

傑作。
一体誰が叔母を殺したのか。何故殺したのか。夫は何を隠しているのか。主人公は本当に錯乱状態なのか。
強烈なヒキで進んでいく。かなり無理な詰め込み方だが、設定がうまいのでそこまで気にならない。宝石に取りつかれていた、というのも小物感があって良い。
ガス燈が小さくなることで、主人公の知らない誰かが家にいるのではないかと気付くというギミック。それをタイトルに持ってくるのがお洒落。
最後はきちんとカタルシスがあり、虐待してきた夫を罵倒するのが気持ち良い。

イングリッドバーグマンはとにかく綺麗だが、中盤から芝居と思わせない不気味さが出てくるのが流石。

自分の叔母を殺した男と結婚し同居していた、というフック。
非常に面白い作品でした。
john

johnの感想・評価

3.3
イングリッド・バーグマンはもちろんだけど、メイド役ナンシーも素晴らしかった。
ミステリーの謎解きよりも、精神を壊されて追い詰められる過程がいい。
心理的虐待の一種の用語「ガスライティング」はこれに因んでいるのか。
またひとつ知識を得た。
ayano

ayanoの感想・評価

-
洗脳・依存・孤立は恐ろしいね
でも誰よりも支配している側が何かに支配されているのかもしれないね
程度は違えど、こういう関係性は簡単に成り立ってしまうと感じる

カサブランカに引き続き、イングリットバーグマンの美しさよ、、
霧がかったロンドン闇夜に揺らめくガス燈。
かつて迷宮入りになった殺人事件と失われた秘宝、次々と訪れる不可解な怪奇現象が歪な夫婦関係と結び付いていく。
"ガスライティング"という心理的虐待の名称は、この作品に由来している。


夫のシャルルボワイエが妻であるイングリッドバーグマンを追い詰めていく心理サスペンスの古典。
真相解明のプロセス自体にこれといった面白味はないが、絶対的な支配下で外界から遮断された妻が精神を消耗していく恐怖の演出は一級品。

最新ではエリザベス・モス主演の「透明人間(2019年)」もこの系譜を辿っていたな。
zhenli13

zhenli13の感想・評価

4.0
外界との接触を絶たれ、物を失くすなどのシチュエーションを詐術的に組み込まれることで自分の行動も信用できなくなるように仕向けられる。しかも孤立させられることで、依存し信頼する相手は彼女を貶めようとする張本人しかいなくなる。
人を精神的に追い詰めるワザの見本市のような作品で、いちいち感得しながら観た。人が精神の均衡を崩すのはとても容易なことで、そら恐ろしくもある。

この旦那の場合は妻を追い詰める目的がはっきりしていたが、支配的優位に立つためにこういうことを無意識にやってしまう人っているんだよなぁ…私は絶対できない…などと思いつつ、自分にもそんな出来事が実際にあったのをふと思い出した。あれはもしかしたら私の方が加害者と受け取られているかもしれない…
高校時代に英語の授業でみた。それ以来白黒映画の面白さに目覚めた。サスペンスって面白い。
>|