霧の中のハリネズミの絵本のような雰囲気と比べると、よりリアリティや個人的な経験を押し出したような雰囲気。まさしく詩。
それらが、一個一個断片的に並べられていて、そこから何かを読み取ろうとすると自分…
「霧につつまれたはりねずみ」は叙情的で自然の中で生きる小さな物たちへの愛と敬意に溢れた、欲望とは無縁な宝石のような作品だけれど、この同じ作者による作品は愛や敬意はもちろんあるけれど、更に深い内省と、…
>>続きを読むこのレビューはネタバレを含みます
2024年の夏、ジブリ美術館の中の“映画の生まれる場所”の一角に「森のなかのゆりかご」と題された小さなパノラマボックスが置いてありました。薄暗い森の中でゆりかごに手をかけている狼。ゆりかごからは赤ち…
>>続きを読む詩は、詩人を束縛する時間を離れて、砂の中に埋もれた瓶を見出す誰かを待っているものであり、名も知らぬ後世の読み手に宛てられるからこそ、有機体としてそこに生きる言葉は無限の可能性によってひらかれるのだ^…
>>続きを読む話の話なので、大枠の「話」が語られるには語られる。
さすがロシアの人なので、タルコフスキーと同様に母なる大地ロシアの歴史(というよりはソ連か)が、狼(にしては可愛すぎるのも、さすがチェブラーシュカの…
話の話
監督:ユーリ・ノルシュテイン
製作:1979年
非常に実験アニメーション的な難解さがある作品で全体としての意味を解釈するには浅学過ぎるので印象に残った場面について。
舞踏会のシーン、レコ…
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