ファの豆腐の作品情報・感想・評価

ファの豆腐2011年製作の映画)

製作国:

上映時間:40分

3.3

「ファの豆腐」に投稿された感想・評価

amu

amuの感想・評価

4.3
本日菊池亜希子さん出演作品二本目の鑑賞。オムニバスというのか白い息、つまりは冬をテーマにした二本立て作品は、もう一作を長澤まさみさん主演にて構成されている。髪型から、映画「モテキ」の頃だなと連想させられてしまうところ以外は、ちゃんとこの主人公を演じきってくれていた。

…ファの豆腐…

やっぱり菊池亜希子さんのナチュラルな演技、纏う空気が好きだ。同じく好きな三浦誠己さんも出演されており、今まで見たことのなかったタイプの役柄に、さらなる魅力を発見出来て嬉しかった。

子供の頃、お豆腐だけはお豆腐屋さんで買っていた我が家。母から小銭を渡され、お豆腐を買いに行くのが私の役目だった。偉いね、いつもありがとうね、と白い三角巾をした笑顔の素敵なおばちゃんから手渡されるお豆腐の味は、スーパーのものと違うことなど子供の私の舌ではよくわかっていなかったけれど、四角が少し大きいそれはスーパーで買うよりもとっても特別な感じがして、お豆腐屋さんに行く行為自体が好きだった。小窓から見せてくれるおばちゃんの姿がなくなってしばらく経った頃、病気で他界されたことを知った。私も大人になっていて、地元を離れたこともあり、おばちゃんに感謝の言葉も何も残せなかったけれど、何十年経った今でも、お豆腐といえば私にはあのお豆腐で、あのおばちゃんなのだ。この作品を観ておばちゃんを思い出し、同じものは手に入らないけれど、今夜は湯豆腐にしようと思った。

また作中、幼なじみのかっちゃん(三浦誠己さん)への恋心について、新しい下着を買いに行ったり、連絡がつかないことへ気が気じゃなくなったりという心理状態が痛いほどリアリティがあり、女なあっこちゃんの演技もこれまた自然体で素晴らしかった。かっちゃんのように早い段階で、え?ていう理由でバッサリ切ってくれるとありがたいですね。音信不通になるとか、本命彼女の存在を隠してたまに抱くとか、大抵そういう男が多いので何度も言っちゃうけどバッサリ切ってくれた方がこっちは楽に死ねます。笑


…冬の日…

冒頭にも書きましたが、完全に映画モテキのみゆきちゃんそのまんまのルックス(ヘアスタイル)の長澤まさみさんなので、シンクロしそうになりますが、ちゃんと演じ分けております。笑

自身が写真のお仕事にたずさわっていることや、フィルム撮影を趣味にしていること、周りにカメラをやっている人間が多くいることもあって、この主人公の状況や思いもまた私的にとてつもないリアリティが溢れていた。ネットで勃発する問題も含めて、コンテストへの焦りや被写体との関係性、撮りたいか撮りたくないか、など。なんでもなくiPhoneを取り出してパシャとやる感覚はもはやまるきり持ち合わせていないので、うまいんでしょ、撮ってよ!なんて言われても、自分の気持ちが動かなければシャッターは切れない。

作中、元カレのお母さん(風吹ジュンさん)の言葉や気持ちに動かされ、撮りたい!に変わった瞬間の長澤さんの表情がとても巧くて、ぐっときた。ライカのシャッター音、最高。最後のナレーションとしての言葉で、ああもっと残さなくてはと、お豆腐屋さんのおばちゃんを思い、写真について思い、胸に響き、つまる素敵な二作品でした。
良い子

良い子の感想・評価

4.3
冬の朝、温度、鼻をツンと付く寒さを菊池亜希子が実に柔らかく透き通った演技で表現している作品。ぜひとも全身を委ねて観ていただきたい。
これを観た人が「なんとなく丁寧な生活を心がけたくなる作品」と評してて、めっちゃ観たくなった。どこで観れるの?
T

Tの感想・評価

3.2
セリフが少ないけど、なぜかストーリーが入ってくる。役者さんたちが上手いからかな。
Chirico

Chiricoの感想・評価

3.7
記録
「白い息」の二本立ての中の一作品
短編映画だけど面白い
なんとなく丁寧な暮らしを心がけたくなる作品
ひらが

ひらがの感想・評価

3.7
2013.3.9 鑑賞(記録)
短編作品。『冬の日』と二本立て。
静かながらも感情の移ろいを綺麗に描いていたと記憶してます。
仕事もプライベートも底が見えてしまっているというか、尻すぼみな感じを感じながらの毎日。菊池亜希子は上手かったと思う。
父から娘への静かで柔らかな想いが伝わってくるそんな心地良さを残してくれる。
長澤まさみの『冬の日』を観ようとすると、必然的にセットです!笑

どちらの作品も、なんやかんやあって『よっしゃ、んながんばるか』的な感じですが、この作品のほうが良かった印象

なんとなく灰色の世界(鬼の主観)だからこそ、登場人物の個性が際立っていて、短編ながら観たった感ありましたね

特に優しいお父さんにぐっときました

そして、湯豆腐(木綿)を二丁ぐらい、いっき食いしたくなりました!笑
寒い朝に観ると、何だか手が悴んでくるような気がした。
菊池亜希子、三浦誠己、そして塩見三省と云う絶妙さ。
音楽がめっちゃ良かった。すごい丁寧な映画やなぁって。塩見三省の声もめちゃめちゃ良くて、耳にすごい気持ちいい。
なんか分からんけど、うるってくるし、大学生に戻りたくなった。大学生や出てこんのに何でやろ。
cherry

cherryの感想・評価

3.6
「白い雪」という題名で2本立てとなっており、「ファの豆腐」と「冬の日」の2作を見た。もう一方の方を、見る前は長澤まさみが出ていたので期待していたけど見終わると「ファの豆腐」の方が親子の関係を強く描いていて、個人的には良かったと感じた。

ファの豆腐は、その名の通り昔ながらの豆腐屋で働く父親とその娘の物語で、冒頭での父親の豆腐作りのシーンがとても印象的だった。主演の菊池亜希子の透明感がすごくて、見ていてとても引き込まれた。セリフの数はすごく少ないながらも、表情豊かに演技をしてくれているのでどんな気持ちでいるのか、想像ができて良かった。豆腐を売るため、自転車で移動しながらファの音を奏でる。その音からも感情が読み取れると思った。

私の友達に豆腐が好きすぎて、なぜか将来「豆腐屋で働く!」と意気込んで話している友達がいるので、この作品を見ている最中も友達が頭に浮かび、その子にぜひ見てもらいたいと感じた笑
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