冒頭の人、人、人の中を車で掻き分ける映像は熱量を感じてすきだった
映画のオーデションに想像以上の人が詰めかけ、急遽ドキュメンタリーとして撮影することになったと読んだけど、これはドキュメンタリーとして…
圧迫面接的な映画俳優のオーディションを通して、ホメイニー体制を描いている。
しかし、台本なしで行われているオーディションを受けた民衆は現実に、圧迫面接を受けている。そのためホメイニー体制の戯画を演…
「映画誕生100周年にむけて」というテロップの直後に映し出されるリュミエール的な長回しの移動撮影と、オーディション会場になだれ込む人々を捉えたショットが良い。
「匿名」から「有名」に変身するチャンス…
マフマルバフは捻くれてるのかどうなのかわからないが、役者のオーディションを手段とするのではなく、それ自体を目的としてフィルムに記録しているのが良い。昨今、何者かになりたいみたいなこと考えてる気持ち悪…
>>続きを読むキャメラが持つ暴力性と、監督が支配的に振る舞うことはまったく別ものだろう。たしかに極限状態に置かれた人間が見せる一瞬の輝きみたいなものは収められているが、映画というよりは「水曜日のダウンタウン」など…
>>続きを読む映画が本質的に滑稽でくだらないものでありながら時折本質を鋭く突くという批評の手本みたいな映画の映画という感じ。オーディションにやたら人来ちゃったから回してみたら映画になったというのが言い訳か本当かは…
>>続きを読む結論から言えば不快な映画である。映画制作の過程で生じるパワーハラスメントを露悪的に見せつけている。
しかし、本作の問題はそんな常識的なことではなく、嘘を本当のように、本当を嘘のように撮ることで映画…