地平線がぎらぎらっの作品情報・感想・評価

「地平線がぎらぎらっ」に投稿された感想・評価

これはそこそこ面白かった。脱獄要素もあり、悪同士の争いもありで見応えあった。逃走車に宣伝カーを使うのが面白い。ジェリー藤尾の最期が虚しい…
0821

0821の感想・評価

3.7
若い頃のジェリー藤尾さんが見たくて鑑賞。
冒頭、主要人物の中どれがジェリー藤尾か分からんと焦っていたら、登場した途端の存在感がすごかった。歌や太鼓や、何しても魅力的な人だなあ。
刑務所内の話と思っていると脱獄を企て始めたり、テンポよく次々と物語が展開して行き飽きない。
56年前の映画...。同じ日本なのにいろいろ今と違いすぎて不思議。軽くカルチャーショック。みんな無垢で良い人に見える。
善悪の区別が出来ない脱獄囚たちが内ゲバ殺し合いやレイプを繰り返しながらジェリー藤尾が隠したとされるダイヤを探しにいく模様を、まるで愉快な珍道中のように描いた不道徳映画。

それも露悪的にやっているようには思えず、途上国独特の低い倫理観がフィルムに焼かれていて、後世のための貴重な資料にもなりうるはず。時代によって傑作にさせられてしまった傑作。ディープ過ぎ。
傑作。新東宝、侮れず。
冒頭、幾つかの犯罪が行われ、個々の犯人が刑務所で同室になる。
6人目のダイヤモンド強奪犯ジェリー藤尾が
最年少ながら、部屋をかき回す・・・

ジェリー藤尾というキャラクターは得難い。
この映画でも祭り太鼓をジャズドラムのように叩いて見事だが、
性格の問題か、才能を十分活かし切れなかったのは残念。

ぎんぎんぎらぎら夕陽が沈む、ぎんぎんぎらぎら陽が沈む~♪
ネムル

ネムルの感想・評価

4.0
敬愛する巖谷國士先生の映画本で知って以来、ずっと観たかったやつ。まあ、あの本で大事な映画をたくさん知ったわけだが、珍作・怪作も多く知った。新東宝末期に作られた、タイトルからしてもう末期的な映画と紹介されていた本作も、傑作と怪作の中間という感じではあるが、しかしまあ良かった。
60年代的なパッションとスピードとアナーキーさがもうたまらん。いきなりジュリー藤尾がぎらぎらっ!と歌い始めるあたりから、囚人ロードムービーとしてのオフビートな感じまで好物だらけ。
シネマヴェーラで土居通芳『地平線がぎらぎらっ』と中川信夫『女吸血鬼』。『地平線〜』泡沫の新東宝に浮かぶ宝石。ありそうで誰も見たことない脱獄劇と逃走劇。全員無駄死のラストには明るい空虚すら漂う。『女吸血鬼』「これを語ったって誰も信じてくれないだろう。あの泥棒の話のように」蓋し至言。
tjr

tjrの感想・評価

3.5
度を超した威勢の良さがうっとうしいジェリー藤尾による狂気のドラミング(太鼓)。囚人ロードムーピー
雰囲気は軽いが藤岡弘展開もあるハチャメチャな話で、案外人が沢山死ぬ。一緒に行動してるのにずっと仲間意識0なのが良い。
天知茂、多々良純も良いが、強姦で捕まる大辻三郎という俳優がインパクト大。名前が色キチというのも無駄に感心した。主人公のあだ名は「全学連」。
buccimane

buccimaneの感想・評価

3.5
手に汗握ると同時に大事の前の小事に構い過ぎるからイライラし通しだった。だって金額デカ過ぎるから。
小さいやつ早々に殺したほうがギャングらしい凄みが出た気もするけど。
藤尾が宣伝マンのジャケット着る時もライダースを脱がず中に着ててミュージシャンとしての気概を感じた。
しかしラストカットは地平線じゃないといけなかったんじゃないか。
chima

chimaの感想・評価

3.9
2017/3/11@ シネマヴェーラ渋谷 新東宝のディープな世界

囚人たちの刑務所脱走からの逃亡ロードムービー面白かった。ジェリー藤尾の無敵の狂気。囚人たちの関係が次第に崩れてく様が危うくスリリング。時々「それは(笑)」な変なシーンもあるんだけど。後半、女の子が入るとまた展開が変わって面白かった。
併映『色事は俺にまかせろ』
nagashing

nagashingの感想・評価

2.5
六人の個性的な脱獄囚たちの滑稽な逃亡劇。とにかくタイトルの大勝利。とくに最後の「っ」がすばらしい。我欲に固執する小悪党たちのぶざまでやぶれかぶれな生きざまが集約されている。けれん味とスピード感あふれる演出もたいへんよろしい。まさしく生き急いでいるかのようなバイタリティーに富んだジェリー藤尾のふるまいとぴったり足なみをそろえている。
ラストシーンのロケーションはよく見つけたものだと思う。山を越え、森を抜けたさきのひらけた小高い丘の上に一本だけそびえる枯れた柿の木。『サクリファイス』の木くらいしょぼかったらなおよかったかもしれない。主人公たちの末路もあいまってどことなく崇高さすら感じるのだが、どう考えてもあんなところに宝石が埋まってるはずはなく、汗だらけの泥だらけでたどりついた彼らの必死さが哀しくも笑える。
>|