魂萌え!の作品情報・感想・評価

「魂萌え!」に投稿された感想・評価

出てくる男がことごとくクズ(例外:映写技師の麿赤児)。それに引き換え、おばさま方のなんと魅力的なことよ。主演の風吹ジュンは言うに及ばず、同級生の三人、怖~い三田佳子、みな素晴らしい!

『グラントリノ』のコワルスキーみたいな爺さんになりたいと思っていたが、おばさまも悪くないかも…。
ちょうどうちの母親が、この映画の中の風吹ジュンと同じ歳である。

それはさておき、夫の死後、思いもよらなかった事実が次々に出てきて…という筋書き自体には特に驚かない。家族とか夫婦の危うさみたいなものはほかの映画でも描かれてるし。でも、「家具見たいな存在」ってそんなに悪くない表現だと思うな。家族って本来そういうもんでしょ。

10年も秘密を隠し通せるのかとか、普通浮気に気付かないかとかいう人もいるけど、案外あり得ない話でもないんじゃないですかねえ。

特に面白いとは思わなかったけど、風吹ジュンがかわいかったからそれだけで最後まで観られた映画。
たまぁ~に、タイトルから、あるいはジャケツから、自分の全く想像もしない展開を見せる作品に出くわすことがあります
本作など、そのいい例かと
ベテラン女優風吹じゅんが見せる主人公の表と裏
でも考えると、どっちが表で、どっちが裏なのだろう?
いえいえ、その全て引っくるめての“女”なのでしょう
とくとご覧あれ
tsumuji

tsumujiの感想・評価

4.0
阪本順治監督を団地きっかけで気になったものは、どんどん見ていこうと思ってる途中なんだけど、静と動の静を撮る方が圧倒的にうまくないか。ボクシングとかより遥かに。単純に好き嫌いか。

団地とか魂萌えすげー好き。BBA撮らせたら右に出るものはいないんじゃないか。

専業主婦だった世間知らずのおばさんが、夫が死んでから夫の浮気相手、相続を狙う家族、未亡人の体目当ての男、カプセルホテルに住む訳あり人生の老人に出会い、自分が露わになっていく。

退屈しない、涙あり笑いありの2時間ってやつだ。個人的にはトヨエツの話がグッときたぜ!
Matsuzoh

Matsuzohの感想・評価

3.0
おばあちゃん役になっても可愛らしい風吹ジュンさん、’06年なのでまだ
おばあちゃんの手前、還暦前の主婦の役

定年3年後の夫が63歳で急死。遺された妻は、徐々に明らかになる夫の秘密に動揺する中で、新しい生き方を模索する・・・

「魂萌え」という言葉は、映画の中では全然触れられないんですけど、原作の造語で、「肉体は衰えるが、魂はますます燃え盛る」という意味だそうですが・・・
なんか、燃え盛ってるようにはあまり感じられなかったんですよね

三田佳子さんとのやり取りはいい感じで緊迫して見ごたえありましたが、あとはなんかもっと燃え盛ってほしかったですね。ちょっと本人も周囲お人とのエピソードもぬるい感じがしました

ラストも、そうなったらいいけど、プロセスをすっ飛ばして最後にそういう結果になったところだけ見せられてもなんか無理があるなあ・・・という感じ
そこに至るプロセスで気持ちは燃え盛りつつも苦闘してる辺りも見たかったし、そこで終わった方がリアルな気がしました

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ひでG

ひでGの感想・評価

2.5
「OUT」「グロテスク」「残虐記」「メタボラ」と一時期、桐野夏生作品に夢中になったことがある。

そんな中、この原作も読んだが、正直、桐野夏生作品にしては、物足りなかったて、印象を持ってた。

桐野作品では、どんどん登場人物たちが逃げ場のない異常な場面に落とされ、自身の人間性まで変えられていく、その異常さに息苦しかったり、胸くそ悪かったりするんだけど、読んでいるうちに、だんだんにそっちの世界に慣れていくというか、爽快にさえ感じてしまう、この麻痺感覚が魅力だったと思う。

でも、本作に描かれているのは、どっかで聞いたことある話や人物ばかりで、正直読んでて少しもドキドキしなかった。

その映画化。
想定内の出来、いや、想定内、原作よりも低空飛行の映画になってしまった。

唯一面白かったのが、最終盤の妻と愛人の直接バトル。
三田佳子の貫禄流石だわ〜!

あそこだけ、
あとは人物が全員薄っぺらい。
まあ、あえてそう描いているのかもしれないけど、その先がなく、向こう側が透けて見えちゃうから、
誰にも感情移入出来ずに、みんなちょっとずつ「嫌な奴」に見える。

金と家をせびろうとする長男、
話すと一万円要求する老婆、
その甥で老婆も放置して逃げている豊川悦司、
旦那のそばの会の面々と老プレイボーイ。

みんな感じの悪い奴ばかり。
最後には、主人公の風吹ジュンさえ、よー分からん人に見えてくる。

まあ、映画に感情移入できない代わりに、「俺も定年すぐに死ぬの嫌だなあ」なんて余計な想像だけ沸いてきちゃった。

かなり登場する奥さんの女友達も、あまりうまく使われてなく、普通過ぎ。

なんであの仕事に就きたいなのかもよく分からんし、、
まあ、一言で言えば「凡作」でした。
jyave

jyaveの感想・評価

3.3
劇場公開日:2007/1/27
キャッチコピー:
あなたの妻でいて、幸せでした。
今、私のもうひとつの人生が、始まります。
Abu

Abuの感想・評価

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鑑賞済

昨日は所用で三田に行ってました。
三田、三田、三田、三田、三田
三田佳子さんが思い浮かびました。
この方も立派な息子さんがいましたね。
その息子さんのおかげもあり あまりテレビでは見なくなりましたが…
三田佳子さんの映画が出ている作品といえば『寅次郎サラダ記念日』をまず思い出しますが『寅さんシリーズ』はまだまだ先にします。

そして本作ですが…
風吹ジュンさんは上手く歳をとられていますね。
若い頃はベチョベチョしたイメージであまり好きでは無かったんですが、
歳を重ねる毎に綺麗になっていくように感じます。
三田さんとのバトルは怖いものがありました。

もう観ないでしょうね〜
spica

spicaの感想・評価

3.8
「死にゆく妻との旅路」を見たら、アマゾンがこの映画をオススメしてくれて、そうだ「魂萌え」再読しようと思ってたんだ、映画見よう!と思って見た。

本を読んだのは10年以上前なのか、そんなにまだ若かったのか、ヒロインの気持ちなんて、大してわからなかったろうなと思いながら見た。大分近づいてしまったよと思いながら見た。
井出

井出の感想・評価

4.5

このレビューはネタバレを含みます

喪失、解放、怒りが映画を始め創造に携わる原動力になる。故人に強烈に縛られるのが生き残る者の宿命でもあるけど、でもそれが即、勝ち逃げされることにはならない。生きる者はその先の現実を作りかえ、過去への意味づけを変える権利をもちうる。やっぱ長生きすべきだよ。
風吹ジュンと三田佳子の闘いの描写は凄まじい。特に最初に線香あげに来たときの、三田佳子の振る舞い(「奥様」、すすり泣き、格好、化粧、マニキュア、座布団よけるとか挙げられるだけでもたくさんある)の憎たらしさっていったら、凄かった。役者、演出、脚本の妙。今後こういう日本的な描写はなくなっていくんだろうな。
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