脚本が森本薫で助監督に市川崑が入っている。冒頭いきなりこのクレジットのラインナップに興奮したが見終わっていちばんの収穫はカメラマンの山崎一雄を発見できたこと。舞台は大阪だが明治の街並みを忠実に描くた…
>>続きを読む酔いつぶれた高堂国典が寝っ転がったショット、奥に山根寿子の足が映っていて、バストショットに繋がれるのだけどこれが凄い表情。そこからトラックバックで引きながらティルトダウンして腰掛けを外すのがめちゃめ…
>>続きを読む(別媒体から感想を転記)
2024/01/03
私たちは、例えば100年前に生きた人たちと比べると多様な価値観に対するより正しい倫理的感覚を持っていると勘違いしてしまうが、変化したのは生活様式に過…
原作・脚本森本薫、石田民三監督の傑作「花ちりぬ」に続く京都・大坂哀惜物語を描いて秀逸過ぎる国宝級の傑作。前作では蛤御門の変によるどんどん焼けで没落する京都が、本作では、東京遷都による京都・大坂の大不…
>>続きを読む明治維新後の大阪船場が舞台。廻船問屋のいとはんで、勝気でわがままな娘が、その出生の秘密に翻弄されながら、家の没落と共に芸者となっていく、江戸から明治に移る、時代に翻弄される人たちを描いた作品。
花…
障子や段差、柱など日本家屋のつくりを利用した画作りがとてもおもしろい、この点は清順あたりにも影響が及んでそうな感じもする
以前小津の『秋日和』を観たとき、日本にも思ったより昔からシスターフッド映画…
ほぼ毎秒レベルで驚きを齎してくれる、人物の身振りの厳格さ、交わらない視線、長回しと編集のリズムにS=Hの試みの先取りすら感じる、川面に映る歩行の横移動撮影→実像への繋ぎは奇跡
台詞が聞き取れなさすぎ…
ロング・ショットの威力がすごい。構図がバチバチに決まってる。川のモチーフが美しい。花井蘭子が車に揺られながら画面の明暗が揺らめいて暗転するラスト・ショットは完璧。
ただ、台詞がほとんど聞き取れないの…