東京で写真家として成功した猛は母の一周忌で久しぶりに帰郷し、実家に残り父親と暮らしている兄の稔、幼なじみの智恵子との3人で近くの渓谷に足をのばすことにする。懐かしい場所にはしゃぐ稔。稔のいない所で、猛と一緒に東京へ行くと言い出す智恵子。だが渓谷にかかった吊り橋から流れの激しい渓流へ、智恵子が落下してしまう。その時そばにいたのは、稔ひとりだった。事故だったのか、事件なのか。裁判が始められるが、次第…
東京で写真家として成功した猛は母の一周忌で久しぶりに帰郷し、実家に残り父親と暮らしている兄の稔、幼なじみの智恵子との3人で近くの渓谷に足をのばすことにする。懐かしい場所にはしゃぐ稔。稔のいない所で、猛と一緒に東京へ行くと言い出す智恵子。だが渓谷にかかった吊り橋から流れの激しい渓流へ、智恵子が落下してしまう。その時そばにいたのは、稔ひとりだった。事故だったのか、事件なのか。裁判が始められるが、次第にこれまでとは違う一面を見せるようになる兄を前にして猛の心はゆれていく。やがて猛が選択した行為は、誰もが思いもよらないことだった──。
例え同じ家に育った家族だって分かり合う事はできない。
『人と人とが分かり合う事ができるのか?』というありがちな問いは非常に簡単で『できない』が答えだと思う。
ただ、『わかりあおうとすること』や『気付…
香川照之の怪演。
あの表情、間、抑揚、全部怖い。
最後はきっと戻らないんだろうなと思う。
吊り橋も、洗濯物も、本当のことも、家族愛も、恋慕も、味方も、ぜーんぶゆらゆら。
自分の兄姉と照らし合わせ…
(C)2006『ゆれる』製作委員会