伊豆の娘たちの作品情報・感想・評価

『伊豆の娘たち』に投稿された感想・評価

koss
4.0

ダークな庶民劇が特徴の五所平之助にはめずらしい明るさ。社会制度や家族関係のひねりも効いた、まるで落語の人情噺のような可笑しさと楽しさがある。狂言回しの河村黎吉、いじらしい三浦光子、生真面目な佐分利信…

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はな
-
伊豆みは全然ない、産婆はあの時代の女性の自立を語る上で重要な職業だったことを認識
4.0

下宿人サブリンを巡る騒動。

終戦から約半月後に封切りとのこと。戦時色は薄くのどかな雰囲気のお話。

産婆さんの桑野通子が凛としていて美しい。この翌年に… 東野英治郎も髪長めで若いなぁ。

入…

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煙
3.7
爪を噛む、頬を撫でる、鼻を掻く。禁酒解禁のシークエンスで食卓を囲む人数は時間差で三人とする。麦畑でおにぎりを頬張る桑野通子は叔母さんという設定にしては若すぎるのでは。松竹オールスターキャスト。

兄家族の母親代わりとして、その地域の産婦人科医として、この映画では周辺に存在する桑野通子が重要な役割を担う。

多少大袈裟さな部分はあれど、登場人物の表情・仕草で表されるさまざまな感情に感動させられ…

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tBi
3.5
Rec.
❶24.12.28,早稲田松竹(35mm)/早稲田松竹クラシックスvol.227/戦禍の中で生まれた映画たち
1945年、伊豆の町の大衆食堂。父親と娘の二人が暮らす住居に、青年が下宿する。巻き起こる騒動。伊豆が舞台だからか、戦後の焼け野原も、闇市もでてこない。それでも松竹の戦後第1作。

終戦まもなく撮られた五所平之助監督の抒情豊かなヒューマンコメディの佳作。人情味溢れる演技でバイプレイヤーからのし上がって台頭した河村黎吉が、韮山の食堂を営み気の良い父親、店の手伝いと家事に追われ働き…

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3.0
〖1940年代映画:青春ドラマ:松竹〗
1945年製作で、松竹映画の戦後封切り第1作の伊豆の町の大衆食堂を舞台にした青春ドラマらしい⁉️

2023年1,415本目

家父長制のグロテスクさがホームコメディの姿を借りてねっとりと描かれる。当人たちの知らないところで勝手に結婚の話を進めてしまうのは、河村黎吉と東野英治郎と飯田蝶子。正直言って怖すぎて、全然笑えない。勝…

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