【鑑賞メモ】
掌の上の卵。
哀愁漂う中年の主人公と、静謐な環境音、絵画的な構図。ユスフ三部作の他2作(『ミルク』『蜂蜜』)よりさらに、タルコフスキーが脳裏にちらつく。
もしトルコ版『ノスタルジア』…
ファーストショットが滅茶苦茶良い。この運動を私は「死」と捉える。主に車内ショットに注目が行くのだが、ユスフ主体に移動を繰り返す中でその実移動によって起こる「変化」といった演出が殆ど無く、ユスフと空間…
>>続きを読む母の死をきっかけにイスタンブールから故郷ティレへと戻った詩人ユスフが、母を世話していた遠縁の少女アイラとの出会いと、母が望んだ伝統的な儀式を通じて、自己を見つめ直す姿を静かに描いた、セミフ・カプラン…
>>続きを読むザ・何も起きない映画。
大好きこういうの。
行ったことない国の見知らぬ街、そこで暮らす人々の日々、見てるだけで楽しい。お盆みたいな年中行事かお葬式でもあるともっと文化が知れて良い。
本作はお葬式でし…
トルコのセミフ・カプランオール監督による「ユスフ三部作」第一作。第三作の『蜂蜜』がベルリン映画祭金熊賞を獲っていてこれを観なきゃそこまで観られないなと思い鑑賞。
結局観てよかった!なかなか好きなタ…
前々から観たかったカプランオールの「ユスフ三部作」の最初の一作目。
中年期をスタート地点にして過去へと遡り、一人の人物の核心へと迫っていく構図は、時系列整理が当然簡単ではなくは、あまりに多いメタファ…
監督 セミフ・カプランオール
トルコを代表する監督さんの作品と知って。
詩人ユスフの壮年期を描いたのが『卵』
青年期を描いたのが『ミルク』
幼少期を描いたのが『蜂蜜』
3部構成になっているようで…
母の死の報せを受け、イスタンブールから故郷の村に久しぶりに帰った主人公は、母を世話していたという親戚の女の子と出会う。二人は、母の遺言に従い、一緒に羊を生贄にしようとする。
親戚の女の子が凄く綺麗…
わたしには、卵は主人公・ユセフの心象世界のメタファーに見えた。
序盤で彼は卵を割っている。彼は、ずっと現実と夢想のあわいを曖昧に漂っているようだった。そして、ラストで女の子から無疵な卵を手渡され、そ…