ミルクの作品情報・感想・評価

「ミルク」に投稿された感想・評価

Tyga

Tygaの感想・評価

3.8
「サイドカーに牛乳」

冒頭、衝撃的すぎて3回観た笑

少年から男に変化していく様を描いている。
父の不在を、序盤に特に強く感じる。

詩や無花果といったイスラーム的なモチーフと蛇などの西洋的なモチーフが混ざり合う感じが、トルコという感じでいい。

1作目の女の子が違う役で出ていた。1作目でアイラにユセフが注いだ眼差しの意味がよりわかる、というか統一される。
ユスフ3部作の2作目。ユスフの青年期を描く。
映像の美しさはさすがだが、静かに物語が進んでいくので、ちょっとでも集中力を切らすと内容が頭に入ってこなくなる(笑)
1作目に繋がる母親との関係性、少女との出会い、詩人への志を想像しながら見ると、より楽しめた。
cyph

cyphの感想・評価

4.2
ヨーロッパぽい気もイスラム圏ぽい気もアジアぽい気もソ連ぽい気もする不思議なトルコ 砂ぼこりと白い塗り壁とタイルと山脈と草原、青みがかった風景たちと環境音 鳥のさえずり映画と言ってもいい 3部作の2作目と知らずに観てしまったので1作目から観たい 牛乳配達と詩というモチーフもなんだかよかった
riekon

riekonの感想・評価

3.0
始めの女の人から蛇が出るシーンに驚いた。
山から町に引っ越してきてユフスと母親の関係があまりうまくいってなくて母親が困ってるね。
家でも蛇が出た辺りから母親が変わっていきますが夢中になっている母親に気がつき怒りと悲しみでいっぱいになってしまうユフスが寂しそうで。
また倒れたしね。
大きなナマズを抱きながら座りこむユスフが印象的。
pika

pikaの感想・評価

4.5
朝の匂い水の匂い風の匂い、画面から景色の香りが立ち込めてくるかのような空気感。見たこともない場所なのにまるでその場にいるかのように五感が反応し、一瞬の映像と音だけで身も心も映画の中へと誘わせてしまう演出の力に圧倒される。
子離れして母の役目から女へと変化していく母から自立しなければならない子供の大人への扉をくぐる、その境い目を繊細に描写していく。

説明もなく言葉もなく淡々とした日常から見えてくるそれぞれの相手に対する感情。
微細な演出が観客の記憶の中にある微かな叙情を掘り起こす。
細やかな感情の変化が他者の日常を変えていく瞬間、穏やかに崩壊していく世界のバランス。
親子の愛や恋心、仕事や未来への葛藤など人は常に変わり続けなければ他者と共存することはできないなどという、他者にとっては些細であっても誰もが経てきた劇的な人生の岐路を共有する。
ar219

ar219の感想・評価

4.0
1作目にも増して無言や無表情が語る。人間は風の音や水の流れの隙間に生きていると感じる。死の気配がとりわけ強い。ジャ・ジャンクーやホウ・シャオシェンの匂いが僅かにする
Shima

Shimaの感想・評価

-
この3部作はいつかもう一度観たい。
ぜんぶ観たのに景色しか覚えていない。
綺麗だった。
slow

slowの感想・評価

4.5

このレビューはネタバレを含みます

ユスフ三部作の第二作目。
高校を卒業したユスフ青年。彼は詩を書くことが好きで、自分の投稿した詩が雑誌に掲載される日を夢見ていた。
しかし、母親との2人暮らしを支えるのは、ミルクの訪問販売の収入のみ。貧しさもあるだろうが、どこか2人の関係性は良好ではない。
そんなある日、ユスフは母が町の駅長と親密な関係にあることを知り、動揺してしまうのだった…

蛇が喉から炙り出される衝撃のオープニング。夕暮れの若者。坂道の多さ。
一作目に続き、赤の愛車が可愛らしい。
郵便物の確認に行った時の感じなんて、凄くユスフらしい。詩を自慢したくて仕方ない所も。書店で出会う女の子も、未来に影響を与えていそうだ。

あらかじめ決められた構図のイメージがあって、そこに遠くから人がとぼとぼと歩いて来る。この撮り方凄く贅沢にその景色だったり空気感を味わえて好きだ。
何かしら前後の作品との関連性があり、発見するのも楽しみ方の一つかなと思う。
love1109

love1109の感想・評価

3.5
バルテュスとフェルメール。二人の画家を尊敬しているというカプランオール監督の映像美に圧倒されっぱなしの102分。少年とも青年ともいえないユスフの、何かに押し潰されそうな危うい世界を、詩情溢れる豊かな映像で紡ぎだす。物語があるようでないような、現実であるようでないような、それでいて、なんとも心地のいいとても不思議な映画だった。
清冽で胸糞悪い、なによりも風景の植物が美しい映画

この国ではあの緑色をなんて呼ぶのだろう、と思った。
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