ひとつひとつのセリフが詩的で美しい。
暗殺を決行する前の夫人の顔が真っ黒で目が光っていた。そこが印象的。
オセロでもデスデモーナを殺害する前のオセロの顔は、影に照らされ黒く目だけが光っていた。…
この驚異的な暗さはウェルズ作品の中でも際立っている。霧の中の呪いのシーンから、映画中ほとんど明けることのない夜。
ヴォイスオーバーの多用は、フィルムノワールの手法と40年代映画として同時性を持ってい…
オーソン・ウェルズの怪演の一言に尽きる。と言いつつも、個人的には日本語字幕が分かりやすく、読みやすくて良かった。こだわり過ぎると難解になるだろうシェイクスピア原作を捉えやすい映画にしていて、好感が持…
>>続きを読むウェルズのダメなところばっか出てるうえほんとにウェルズなのか疑いたくなるくらいクソダサいズームが多用される。巻き舌でべらべら長芝居されてもダルいし顔圧ゴリ押しも無理あるしなんか全然ダメだったな。良か…
>>続きを読むアオリ(と俯瞰)。映画は垂直性をどう表現するかex.ケルト十字、天守閣、窓の鉄格子、マクベス夫人の落下
垂直と水平の葛藤
寝ているダンカン、木の下のバンコー、転けたマクダフの子は殺される。
一方宴…
オーソン・ウェルズ初めてのシェイクスピア劇の映画化。この後『オルフェ』『リア王』も自ら手掛けることに、シェイクスピア劇の第一人者L・オリヴィエに次ぐ造詣深い映画人とも言える。黒澤明も自身の『蜘蛛の巣…
>>続きを読む同じく1948年のローレンス・オリヴィエによる『ハムレット』と比べると、本を丁寧に読み込んで文学的な勘所を教えてくれるオリヴィエ版演出がきわめて教育的なのに対してスペクタクル的なサービスばかりが過剰…
>>続きを読む 「オーソンウェルズのマクベス」にしてリパブリックピクチャーズの代表作。
さすがオーソンウェルズなだけあってけっこう良かった。説明的なモノローグが多いせいで心理描写が現代的な感覚から言うと若干まず…