物語を追うほどに、マリーの「閉塞からの逃避」とバチストの「狂おしいまでの自由への求心」がパリの空に消えていく。
その二つがぶつかって火花を散らす瞬間がなんとも切なく、そして美しい。
たとえば、バチス…
瓦解していくようなお話でした、円環ではなく双六にあるようなとぐろのイメージは2人がウダウダと同じような行動を反復しつつ、物語的な進行らしくアガリに向かっていく様子に合致したが、そのアガリがラストに向…
>>続きを読むパリの街を双六のように回る謎解きゲームが始まる!『ドン・キホーテ』を下敷きに、パリの街の地図と符号する双六に従って進められる謎解きゲームをオールロケで織り成す。
雰囲気ある導入部でおっと思ったが、後…
変わらずのダラダラ感とファンタジー。
シャンデリーゼなパリでなく、下町感漂うボロボロのパリを彷徨うのが、秘密基地大好きなジャック・リヴェットらしい。
最後はかなり笑わせてくれた。
ビュル・オジェ…
リヴェットの、パリを舞台にしたファンタジー・コメディ。『パリでかくれんぼ』に宝探し的ネタを投入、二人のヒロインもムショ帰りと不良少女という設定で縛りから解放。120分余という尺も手ごろな長さ。いろい…
>>続きを読む©1981 Les Films du losange