心を病んだ頭のおかしい青年の自己矛盾と病院内のゴタゴタをMGM調のカラフルな色彩で描いた如何にもヴィンセント・ミネリらしい粘着質なドラマ。元々は舞台。
かなり演劇的な雰囲気が濃厚でそれなりの見応え…
記録漏れ。
MGMによる豪華スター病院ドラマ。リチャード・ウィドマーク、ローレン・バコール、グロリア・グレアムとフィルム・ノワールのアイコンたちに、リリアン・ギッシュ、シャルル・ボワイエらが共演。…
いつも決まってキッチンでひとり食事を取っている妙に大人びた息子が不気味。ヒューマニストの仮面をかぶった父の内弁慶、その抑圧が垣間見えるようだ。カーテンの柄をどうするかという話をハナから尻までずっと続…
>>続きを読むローレン・バコールとリリアン・ギッシュが一つの画の中にいる贅沢さを味わいたくて観た。
バコールの控えめながら悲しみをたたえた表情を見て、普通に演技面でのポテンシャルが高い役者なのにファムファタールの…
日本の連ドラみたいな話だが、冒頭の桟橋から画面のリッチさに舌を巻く。
主人公の医者がひたすら歩き回ることで話が動くが、重要なアイテムや人物が行く先々に待ち構えている感じがテーマパークのライドっぽくて…
とにかく夫婦の息子が1人で食事するシーンに心痛!ウィドマークは患者の自治権を守り体制に反抗する医師として善良でありたいと願う。だが自らの家族を蔑ろにするあまりグレアムは不安定に。さらにバコールに惹か…
>>続きを読む他人と身内への気遣いの差。
身内は最も近しい人のはずなのに、他人との関係が楽な場合がある。
主人公の精神分析医は、正義感を醸し出し、とてもいい奴に見える。
徐々に、はっきりとではないが、彼の生活を…
この画面造形!ミネリはキューカー並みに素晴らしい。
シネスコ横移動から縦構図に入る奥への移動をワンショットでさらっと撮っていくのが快感。
バコールはいるだけで魅力的だし、ウィドマークは悪役俳優とし…
精神病院が舞台だけども患者より病院のスタッフたちの人間関係のもつれを描いている皮肉な内容。まーまー面白かった。
リリアン・ギッシュが彼女史上最高の攻撃的なオールドミス役。劇中3回電話するシーンがあ…
①タイトルは、劇中ウィドマークの台詞「我々が勝手な欲望と感情で織り上げた“蜘蛛の巣”に若者は掛かってしまった」から来ている。それはまさに猜疑心や嫌悪感、現実逃避や虚栄心から生まれた行為や行動で、病院…
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