いやあ、この長尺でここまで面白さ持続するのは凄い力量だ。
ガラッと主人公が代わるのは『サイコ』とかで全然あるけどヌルッと代わってくのは中々新鮮。長篇小説が連載を重ねるごとに物語の比重を変えていくのと…
1960年製作。原作ウィリアム・ハンフリー。脚色ハリエット・フランク・ジュニア 、アーヴィング・ラヴェッチ。監督ヴィンセント・ミネリ。上映館の惹句は、/アメリカ南部、ウェイド・ハニカットはその土地で…
>>続きを読む俯瞰気味のシネマスコープが空間の奥行きを捉えていて怖い(沼地の黄色いガス!)。叙事的な物語や神話的な人間関係から『ジャイアンツ』(1956)、『ビガー・ザン・ライフ』(1956)を想起。この時代なら…
>>続きを読む当り屋大将の墓よりもでかいミッチャムの墓。ぼこぼこと縁どられてて色が赤いのも怖い…
陽気なミュージカルのイメージしかなかったミネリのメロドラマ、というかファミリードラマ?強烈すぎてまだ消化できないし…
開始2分で心底嫌いになるロバート・ミッチャムの見事な最低ヒールぶり。
彼の因果によって引き寄せられる数々の応報。その見事な負の連鎖ぶり。親と子と妻と恋人の錯綜する悲劇の果てに訪れる見事な着地ぶり。何…
この尺でこの内容だとどうしたって『国宝』を想起せざるを得ないのだが、グレートアメリカの象徴の様な父と二人の息子の話である点は共通しているとは言えベクトルそのものは正反対か。随分トキシックでマスキュリ…
>>続きを読む死の霧。シネスコで6、7人をまとめて映す。ダンスパーティーでダンスや料理を楽しむ白人たちを敷地内の端から傍観する黒人の子どもたち。深夜2時に帰宅した息子に、レイフは私生児でお父さんはひどい人、などと…
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