天はすべて許し給う/天が許し給うすべての作品情報・感想・評価

「天はすべて許し給う/天が許し給うすべて」に投稿された感想・評価

ryusan

ryusanの感想・評価

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タイトルはいかめしいが上流階級の未亡人と労働者階級の若者の恋のお話。
未亡人のケリーはその美貌から上流階級の男友達にも再婚を迫られるほどの美人。しかしケリーは派手な生活よりも素朴で思慮深い庭師の青年ロンと知り合い、次第に心を惹かれていく。二人はついに結婚を誓い合う仲になるが、保守的な街の知り合いや家族の冷たい視線に耐え切れずにすべてを諦める。

古き良きアメリカ。でもそこは階級間の格差と偏見に満ちた社会でもある。でも大切な恋人を事故で失いかけた時、彼女は本当に大切なものは何かに気付く。まさに直球の人間ドラマです。
ジェイ

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4.2
意外にも皮肉のエッジの効いた明らかさが前景化されていた。50年代アメリカ映画のメロドラマの代表作の文脈で語られているっていうのはちょっと面白い。怪作だ
素晴らしかった
古典的、だけれども現代でも当てはめることができるシチュエーションで、自然と光を美しく効果的に映している

ロンが理想的な男性すぎるな〜
森の生活がそのものの人生なんて!
無駄が1ミリもない完璧な構成と徹底して心情とテーマに寄り添う画面。
舞い散る雪、顔に落ちる影、そして鹿…示唆的なモチーフの数々はいかにもといった風に主張し過ぎることなく、しかし着実に観客の中に印象を残していく。
あと、空が青い!とにかく青い!青い空一発で観客を映画的気分に誘う。
職人技で構築された素人のマグレでは絶対に生まれない作品。
たかや

たかやの感想・評価

4.5
よくありそうなプロットでありながらも、しっかりと幸福感を兼ね備えた作品。

水車小屋で、ジェーン・ワイマンがロック・ハドソンから結婚したいと言われて答えるシーンの照明がむちゃくちゃいい。ロック・ハドソンだけに影が落ちている。
Ricola

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3.7
古代エジプトでは、夫が死んだら妻は生贄として捧げられたという。  

夫が死んだならば、妻も死ななければならなかったのだ…。

近代ではそこまでのことはないとしても、特に一昔前の未亡人は古代エジプト並に自由に過ごす権利がなかったのだろう。


噂の怖さと人々の悪意に、こちらまで苦しくなる。

周りの意見や嫉妬などを聞き入れてしまったせいで、自らの幸せを逃しては元も子もない。
それは家族であってもである。

結局みんな自分勝手なのだから、周囲がかざしてくる「普通」に怯える必要はないのだ。

何か物に映る主人公の顔が印象的である。
鏡、ピアノ、そしてテレビ…。
それぞれの場面での様々な表情をとらえ、間接的な方がよりドラマティックに感じる。

そしてダグラス・サーク監督は、音楽の使い方が素晴らしい。登場人物の心の動きとちゃんと連動した、その場に適した音楽を使うためより感情を揺さぶられる。

人の弱さと無神経さにおののかされながらも、真の愛のために奔走する二人のピュアな姿にやはり心を動かされた。

障害のある山あり谷ありなラブストーリーで、ベタに感じるが大袈裟過ぎない視覚的演出と少々仰々しい音楽の演出がむしろちょうど良いのだと思う。
社長

社長の感想・評価

3.8
何か諦めたかのように自宅の窓辺に佇むジェーン・ワイマン、反復して閉められるカーテン。
対して開け放される、改装された古屋のあまりにも大きな窓。
劇中際立って不穏なイメージに収まる、自らの姿が虚ろに映り込むテレビは、狭く閉鎖された窓のようにも受け取れる。
そこそこ登場人物多いが、キビキビとした90分内。
miyagi

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4.2
ムキムキで可愛さのかけらもないほうのカービーことペタジーニが主役の話。
映像美の詰め合わせ。キャリーがポットみたいなん割って二人が向かい合うシーンで、暖炉の上に雪が降る窓の反射と、二人のシルエットへのライティングが寸分違わぬ感がエグい。
あと、娘の部屋のとんでもなく瀟洒な窓。
虹色に輝く反射で映し出される親子の2sの美しさは、金持ちという存在を存分に言い換えている。
親の心子知らずとはこのことで、自分の将来の話はもっとちゃんとしておけよと思った。
ファスビンダーの「不安は魂を食いつくす」のほうが設定にエッジが効いてるし、人の心の影の部分をグリグリっとほじくり出すという点では好き。
あと、やはり崖っぷちでの「ファイト一発」はCM上の演出でしかないことが明るみになった。
なすび

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4.0
ひとの悪意に触れまくる…
娘の部屋虹色なのがやっぱ一番衝撃だった🌈
yadakor

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3.0
庭師に恋してしまった上流階級のおばさんが町の保守的な目に悩まされるというストーリーで、常に社会が敵として描かれる

が、本当にそうか疑問ではある
おばさんが社交界で孤立した時も、庭師のおっさんの方は全くフォローをすることなく、あんな奴らとは縁を切れの一点張りなのが気になった

後半で畳み掛けるようにみんなが精神的成長をするのが、映画って感じ
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