坊やに下剤をの作品情報・感想・評価

「坊やに下剤を」に投稿された感想・評価

s

sの感想・評価

4.6
夫の書斎に妻が汚い水の入ったバケツを持ち込み、 あーだこーだ口論。
コメディたっち、噛み合わない会話。

磁器おまるを売る夫、便秘で出ない息子、下剤を飲まそうとする妻、メガネをつけては外す客、なかなか飲まない息子、圧倒される客、招かれた書斎で回される客、流される客、流される夫。
いずみ

いずみの感想・評価

5.0
超絶に面白い。ルノワールのトーキー1作目にして大傑作。バザンが「トイレの音とフェルナンデルの映画」と言ったのがよくわかるし、ルノワールの中で最もカットが少ない映画なのも納得。おまるを商売にして客を自宅に招く旦那と便秘に困ってなかなか便が出なくて困っている息子トト、それを心配して鉱水を飲めと口うるさいジュリー。
夫と妻のジュリーは一言会話するだけで会話が噛み合わず、日々喧嘩するばかり。
そんななか、客として招いた一人の男と、その男の妻と妻の浮気相手。夫は妻が浮気などしていると知らず、呑気に一人でおまるを拝見するために自宅を訪れる。
投げても絶対に割れない頑丈なおまるだと言い張っていたのに、3の合図で投げると見事に粉々。これは1000回に一回のことだから、と2回目男が今度は投げるとこれまた1000回に2回に(笑)しかも、投げてすぐに男が割れたのに気づかず、ほら?というふうに得意げになっているのが面白い。
一方、相変わらず便秘が治らない息子トトに下剤を飲ませようとするがこれがトトは絶対に飲もうとしてくれない。客の男に妻ジュリーはそのことを話すと、鉱水がいいのではと言われ、それを鵜呑みにしてトトに何度も飲ませようとするがこれもまたトトは絶対に飲もうとしない。この茶番が20分ほど続き、お客も夫もおまるどころではなくなってしまう。そこに例の客の妻と浮気相手がのこのこと訪れたことによって妻の浮気がバレ、彼らはあたふたしながら帰っていく。ラストで下剤を入れた水を間違って父親が飲んでしまい、「ママ僕飲めたよ!」と戻ってきた母親をトトが騙して終わり(笑)なんとも斬新すぎるラストに思えるが、なんせタイトルが「坊やに下剤を」なので悔しいがこの結末に納得がいくと同時にやっぱりどこか、えええ?!という感情もこみ上げる。ここまでの話はなんだったのか?と絶対に思わせない、商談のやりとりだとか、そのあとの繋ぎが本当にうますぎる。
おまるが磁器ってどういうこと!と思ってしまったが、1931年ってまだプラスチックが普及していない時代なのかもしれない。

奥さんを演じた女優の演技が過剰なのが良い。
あと、金持ちの子供でもどこか不潔さを残しているのも良い。
CHEBUNBUN

CHEBUNBUNの感想・評価

3.8
【フランス落語】
おまると下剤で、ここまで大人も耐えうるコメディが作れるとは思いもよらなかった。

フランス語の軽やかな台詞が、ギャグが爆走し心地よい。
Quoi, quoi, quoi, pourquoi?
(何、何、何、なぜなん?)
とフランス語が映画を豪速球で駆け巡っており、フランス語を全力で勉強していた大学1年生の時に観たかった。

さて、所謂トイレ映画の先駆者は「サイコ」だと言われているが、実は本作こそトイレ映画の祖先だ。

ルノワールは、本物のトイレの音を同時録音することに拘り本作を作ったとのこと。
バケツからおまる、トイレへと
人々を向かわせる巧みな脚本の末に流れるトイレの爆音に最高級の笑いが引き出されていた。

ウーン素晴らしい。
TS

TSの感想・評価

2.7
【思わず二度見してしまったタイトル】
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監督:ジャン・ルノワール
製作国:フランス
ジャンル:コメディ
収録時間:46分
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ほんとすみません。最初タイトル見たとき「坊やに下痢を」と思ってしまい思わず二度見してしまいました(笑)そんな馬鹿なと思ってしまいましたね。。
大学図書館の視聴覚室にありましたので、合間時間を活用して鑑賞。ジャンルノワールの初期の作品だそうです。
正直、下剤とおまるでここまで話を引っ張ること自体に笑いました。しかし内容自体はさほど面白くない。当時の人は恐らくこの素っ頓狂な喧嘩話がおかしくて笑い倒したのでしょうが、今の人達がこれを見て本気で笑えるかは微妙なところです。

夫婦喧嘩が延々と続く中で、新しいおまるの硬さを見に来た審査員、便秘で大きい方が全くでない子供を巻き込んだコメディ映画です。
しかし、響きは面白そうなものの面白さは平凡。おまるに騙されてはいけません。でもおまるを二回投げて割るのはちょっと面白かったです。そもそもおまるの需要てどのくらいなの?!とか根本的なことを考えさせられてしまいました。
45分しかないのでサクっと見れます。このようなコメディもあるのだなと感心はさせられました。
エーコ

エーコの感想・評価

2.5
当時試みられた、演劇の映画化の一環。ドアの活用や音のギャグに拘ることで映画たろうとしているが、まだまだ不十分。