博徒解散式の作品情報・感想・評価・動画配信

「博徒解散式」に投稿された感想・評価

うーん、これは。
前年深作欣二監督自身で撮った『解散式』に似ている。設定や出てくる役者、無精髭の丹波哲郎などそのまま撮ったんじゃないかと言えるほど。何を意図してこのような作品を撮ったのだろうか。賭場に誰も来ないのがハイライトか。どうも様子がおかしい、って...。個人的には『解散式』の方が良かったかな。社会の移り変わり。それに乗れないヤクザの哀しさ。
これまで正しいとされてきたものが全て間違いにされてしまう、それが時代が変わるということ。
時代に適応できなくとも、そうとしか生きられない人間の生き様を見させられたらそりゃ泣きますわ。
一

一の感想・評価

-
『解散式』のほうは、極悪非道な敵役がいて、鶴田が耐えに耐えて最後に殴り込むという任侠映画の様式に沿っていたが、今作で鶴田が闘っている敵はなかなか名状しがたい。足を洗いヤクザと完全に手を切り生き残ろうとする渡辺文雄に対して、鶴田が「オレたちヤクザじゃん!」とすがっているように見えてくる。もうほとんど鶴田の悪あがきなのだ。ラスト、文雄と鶴田の室内決闘シーンは俯瞰で撮られ、二人の顔は陰に覆われている。全く燃えない。そして決着のあとでものすごくブルージーな音楽が流れ出す。ここから深作欣二は実録路線へ向かう。出番は少なめだけどヤク中の負け犬丹波がすごくよかった。
切ない。
お上になんの保証もなく生き方を否定されるという冒頭は今のウイルスへの日本の対応と余り変わっていないように思えた。

孤独に時代の流れに逆らう鶴田浩二の佇まいは素晴らしい(特に葬式のシーン!!!)

世間と自分の感覚との間にズレを感じた事がある人は絶対に見るべき大傑作映画。
68年の変革の感じが見えて来る。
鶴田浩二がひたすらカッコいい。
一方で敵側も何とも言えない同情もある。
宿命にまとわりついて、血が血を生む
AnriKimura

AnriKimuraの感想・評価

3.0
時代と仲間にめちゃ虐げられて世知辛い。
賭場の客ゼロ切ないよ…
opとかいきなり画面緑になるシーンかわいい
牧尾

牧尾の感想・評価

4.0
時代遅れのヤクザが空回りしてよってたかって虐められる話。
見てて「そりゃそうだろうな」という感じで、爆発先のない我慢劇でなかなか見てて辛い。
面白かった!
mh

mhの感想・評価

-
がんばって開いた賭場にお客さんがひとりもこないのかわいそうだった。お客さんかと思ったら警察で、しっかり捕まるのとかもあんまりだ。
こうやって書くとなんかコメディみたいだけど内容はいたって真面目。やくざものというよりギャングものでハードボイルドの味付けだ。そういった意味ではいかにも東映東京撮影所の作品。この系統の作品がのちの傑作「暴力団再武装」につながっていくのだろう。
あと、ジャケットが変でいいね!
りっく

りっくの感想・評価

3.5
ヤクザがどんどん生きづらくなっていく世の中で、主演の鶴田浩二はもちろん、相手方の組織の親玉だって世のシステムからやくざがいなくても回るようになってきた。逆にヤクザがいることでシステムの邪魔になっていると危機感を部下に語る場面が印象的。

背広を着ている鶴田が最後に賭場を開かせてくれと懇願しいよいよ本領発揮かと思わせておいて開く前に警察にパクられるなど鶴田浩二を生かし切れていな印象を受けるが、世の中に対するヤクザの、そして任侠映画の危機感のようなものが浮き彫りになっており、それをのちに実録路線の傑作を撮りまくる深作欣二が監督した点が面白い。

富田勲の全編ジャジィーな音楽、回想場面の画をエメラルドグリーンに染め上げる演出も面白い。鶴田を楯突く若造に曽根晴美、おかしな奴、まだ若い室田助演。珍しい鶴田アニィの絡みシーンあり。
(『解散式』の所で併せて語った。対立構造が、タッチのメリハリもあって、より明確、安心の手応え。)
>|