少年たちは花火を横から見たかったの作品情報・感想・評価

「少年たちは花火を横から見たかった」に投稿された感想・評価

ヴレア

ヴレアの感想・評価

2.8
「打ち上げ花火〜」本編が45分だったのに対してメイキングドキュメンタリーである本作が90分。倍の時間である。この作品にどれだけ思い入れがあるかで評価は変わりそうだが、私的にはやや物足りない出来だった。
監督やスタッフによる撮影の裏話は聞けて良かったのだが、撮影地を巡るキャストが奥菜恵と山崎裕太(変わり過ぎててあんた誰?ってなった笑)の2人だけというのが寂しい。他のメンバーもどのように成長したか観たかったし、沢山居たほうが盛り上がったのではないか。
あと、監督が影響を受けたという「銀河鉄道の夜」を主演の2人に朗読させたり、さらにアニメーション化(!)したりしてて、かなり尺を取ってるし力を入れていたが、そこまで必要だったのかは疑問だった。
また、裕太の家の舞台となったお店を訪ねるシーンはとても良かった。その後人気になってお客さんが増えたというエピソードや、裕太が使ったトイレがウォッシュレットになっていたりというのが面白かった。
あな

あなの感想・評価

3.0
テレビドラマで劇場公開もされた「打ち上げ花火、上から見るか?下から見るか?」のメイキング的なドキュメンタリー。主役の奥菜恵さんと山崎裕太さんがロケ地を巡って思い出を語り合ったり、当時の台本なんかを読んだりするパートと監督やプロデューサー、他の演者らのインタビューのパートで構成されている。
「打ち上げ花火……」がテレビ放映当時、どれだけ画期的なものだったのかとか、この作品がどう岩井監督のその後の作品に影響を与えたのかという作品全体の価値が語られる一方、作品自体はどういう風に作られていったのかとかや監督のこだわりなんかの、所謂裏話が語られていた。「打ち上げ花火……」が実は「銀河鉄道の夜」のオマージュであったというエピソードは、言われなければ分からないところだったし、プロデューサーらの監督に対する愚痴はクスッと笑えた。それ以外も色々と裏話なんかがあったりして、映画のメイキングとしてはとても充実した内容になっていた。
けど、それはDVD特典等のメイキングなんかでやればいいだけの話で、わざわざ単体の作品として作るものではないような気がする。特段岩井作品のファンでもない僕は、そういう感想を抱いた。
昔の岩井監督ってメチャクチャ男前だったのが、一番の驚きだったのは言うまでもない。
打ち上げ花火の主人公とヒロインの二人がロケ地を巡りながら当時を振り返る、ドキュメンタリー。

大人になった二人の若干のドギマギ感、こそばゆかった。笑

銀河鉄道の夜がモチーフになってるのは気づかなかったけど、聴いてめちゃくちゃ納得。
元となった檸檬哀歌の朗読劇も、よかったなあ

ドキュメンタリー見るの楽しい
土屋

土屋の感想・評価

3.7
主演二人によるロケ地再訪、監督と関係者のインタビュー、メイキングシーンという構成。プロトタイプである小学生の駆け落ちドラマ「檸檬哀歌」を朗読劇として収録。ボツ台本やリテイクもお蔵出し。打ち上げ花火の世界を多面的に味わえる。放送当時と6年後の1999年、どちらも懐かしくてたまらない。
律子

律子の感想・評価

3.6
檸檬哀歌、銀河鉄道の夜、、
監督のスケッチを垣間見れたような。

やはりベースの感性が好きだ。

昔ロケ地に2回ほど行った。

映画体験と実体験が重なって
胸がギュッとなる。

プールや花火の夏のにおい。
忘れられない記憶。
よしお

よしおの感想・評価

3.8
No.2852

岩井ファンは、「打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?」と合わせて、必見だと思います。

あの伝説的なプールのシーンは、こういう風に誕生したのか!!

と、監督のひらめき、苦悩、映像として形になるまでのプロセスがよくわかります。監督の無念も。

映画監督、映像作家を目指している人たちにも勉強になるのではないでしょうか。

それにしても、当時のフジテレビの製作担当側の証言まで入ってて、けっこう生々しいので、それはそれでメイキング物としてはレアかも。

大元のオリジナルのドラマ枠「if もしも」は、

「とんねるずのみなさんのおかげです」の前番組だったのか!(つまり木曜20時の放送、なんとなく思い出した)。


そしてそのフジの人たちは言う。

ミノルの「観月ありさー!!」のセリフが、

このドラマを伝説にした、と。

これには激しく同意してしまったww
tetsu

tetsuの感想・評価

3.6
岩井監督作品に興味があり、鑑賞。


[あらすじ]

岩井監督長編映画デビューのきっかけとなったとも言われている伝説のテレビドラマ『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』(オムニバスドラマシリーズ「if もしも」の一編)。
後に劇場公開も行われた本作の制作舞台裏や、後の出演者の姿を追った異色ドキュメンタリー。


[感想]

撮影から6年、メインキャスト2人がロケ地となった町で現地の人に話しかけたり、学校でボツ脚本を朗読する一風変わったドキュメンタリー。

その演出は、有名人が地元の人たちと交流する番組のコーナー「ダーツの旅」や、俳優が限られた場所で一人芝居をするNHK「おはなしのくに」にも近いものを感じた。

その他にも、TV局の関係者が岩井監督がオムニバスドラマのルールに囚われない型破りの人であったことを語るインタビューや、監督自身のインタビューを収録。

個人的に、かなり、興味深かったのは、『銀河鉄道の夜』との関係性と、カットされた異なるラストシーンについての言及だった。

結果として、かなり酷評されていた後のアニメ版が、実は、これらのことを踏まえていた事実が分かることになり、もう一度、あの問題作に手をつけたくなった。笑
しげき

しげきの感想・評価

4.4
青春の思い出を描いたドラマの撮影それ自体が、彼らにとっての青春になっていたことが本当に尊いことだと思った。

そして、その思い出を振り返るドキュメンタリーがよくないはずがなく、とても胸に響いた。
深緑

深緑の感想・評価

3.0
「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?」を回顧するドキュメンタリー。

「回顧ドキュメンタリーを回顧目線で見る」っていう二重構造。

山崎裕太がマラソンの福士加代子にみえてしょうがなかった。

本編観た時にはあまり感じなかったけど、若い頃の麻木久仁子、滅茶苦茶美人ね。

リアリティを追及しすぎると物語の醍醐味が損なわれる。しなさすぎると不自然で見てられない。
これを観てやっと『打ち上げ花火…』が自分の中で作品として完成した。

岩井俊二は映画に愛されているんだろうな。
もしも台風の日に放送されてなかったら…
彼の持つ、信頼や注目を引き寄せる力に心底憧れる。
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