空の大怪獣Qの作品情報・感想・評価

「空の大怪獣Q」に投稿された感想・評価

DamKeeper

DamKeeperの感想・評価

3.0
ギャオスです。
エグくて、地上で犯罪劇を絡めたプロットが良いです。
B級ですが得した気分。
マヤ文明の羽根のある蛇神ケツァトルコアトルが生贄の儀式によってNYの空に召喚された!物語は、残忍な儀式の背後に迫るシェパード刑事と、社会的受難に悩むザコの犯罪者クインの視点で描かれる。

 ラリー・コーエン監督&脚本作2本目時点の感想になるので名言しづらいが、「悪魔の赤ちゃん」につづき、当監督作品の特色としては彩り的な映像の多さと、ヒューマンドラマになるべくアクセスしようとする構成が幾ら内容が稚拙であろうと非常に好感が持てる点にある。 
 面白かったのは、急に怖くなり、仲間を裏切ってしまったクインが一眼を避けて高層ビルに登って…登って…すると、現代的な外観とは全く違う、内組みの露出した粗暴な迷路のような空間になってゆく…非常にファンタスティックな表現要素だ。
 問題のQの動き具合も申し分なく、落ちゆく瞬間の生々しいしさたるや…。

 …この作品が良くなりきれない点としては、Qが何故NYに現れたのかをカルトの犯罪者に安易に結びつけシェパード刑事パートに組み込んだトコロにある。つまり、Qの存在理由を変に…もっと言えば、ヘタクソに求めたのだ。
 …前述したように、クインの要素が面白いのだから、もっと身近な人物の視点や、クインの"触感"にリンクする様な映像が挿入されていれば「空の大怪獣」の恐怖や、クインの感情表現がもっと豊かな映像効果で描けたのではないか…高所が舞台なのに、あまりそれに触れる様な表現が無いのも不思議。

 
 
 
 
一富士二鷹三茄子ということで新年最初の映画はニューヨークの空に古代アステカの怪鳥が飛び回るおめでたい作品をスティングレイ発売の超特別版BDで鑑賞。怪物に劣らず、人間の底知れない恐ろしさを見せるマイケル・モリアーティが素晴らしい。

しかし本当に恐ろしいのはNYでヒマになったからって1日でシナリオとキャスティング準備、次の日から撮影。クライスラービルの最上階で無許可でマシンガンを乱射する映画を撮ってしまうコーエン監督。「空の薬莢がビルの下の通行人に当たってたら死んでたね」今じゃ絶対考えられない撮影エピソードに驚愕し、なんか元気が出てきた。
ぬまち

ぬまちの感想・評価

4.5
スティングレイ謹製のブルーレイで再鑑賞。グダグダな物語も、最後のクライスラービルでの警官隊との銃撃戦で全部許せてしまう。M・モリアーティ扮する小悪党ぶりがなぜか沁みる。
堊

堊の感想・評価

3.5
ラリー・コーエンの映画、やたらナオンとイチャつく気がする。
「この街は俺が救ってやった。でもそれがどうした」
「牧師も警察も祈れという」
「こりごりだ、このクソみたいな街にも」
とにかくセリフがかっこよすぎる。もはや『ガメラ3』の序盤のようなのが延々続く怪獣パートよりもなんでそうなるの!?っていうクズ男のチルい浮遊感あふれるストーリーラインが最高。起承転結どころか起2転5結みたいなかろうじて直線的な意味不明ストーリーが心地よすぎる。スコセッシがラリー・コーエンドキュメンタリーのなかで「かつてラリー・コーエンの映画が観られ作られていた時代があった」と言ってたけど、むしろネトフリ的保守単線映画が溢れた今こそ「撃たれたときしか新聞に載らないもんな」なんていじけて欲望丸出しでグダりまくる主人公は貴重すぎる。ストップモーションも当時のニューヨークの街並みもマシマシで楽しい。ラスト、『羊たちの沈黙』みたいなヌルヌル迫力室内射撃戦のあと死体撃ちしまくってるのウケた。
烈海綿

烈海綿の感想・評価

3.0
空撮とか特撮は見てて楽しい。

日常パートは下手なジャッロ映画みたいなチープさ。
古代の大怪獣が現代のニューヨークに。冴えないチンピラ小悪党で宝石強盗の運転手の男が軸になって話が進むの、なんなのこの微妙な設定がたまらなく素晴らしい。宝石店から出てタクシーに接触してチャイナタウンをフラつきエンパイアステートビルまでのシーンは最高!つーかそれって最高なのかほんとに??でも我慢できないくらいたまらなく好き!あんな巨大な鳥が人を襲って死者多数なのにキャラダイン刑事とNY市警だけで退治しようとしているのも熱い。
幻の巨大怪鳥ケツァールコアートル通称Qがニューヨークの街中に出現、刑事らが真相を追う。鳥の動きはコマ撮りで合成の粗さも含めB級パニック感がある。被害にあった死体の美術が精巧。Qがでないドラマ部分は退屈で、生け贄を捧げるくだりも正直いるかな。雛鳥に容赦ない人間たち。終盤のビルから撃つ機動隊をくわえては 空に放り投げるシーンは最高。
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感想後ほど
(レビューたまっているので少しずつ整理します)
ドント

ドントの感想・評価

3.5
82年。おもしろい。ラリー・コーエン監督が贈る怪獣映画。ニューヨークで窓拭き男の首がもげたり、全身の皮膚を剥がされた死体が見つかるなどの怪死事件が続発。警察が困惑する中、チンケな強盗に関わった男が逃げ込んだビルの屋上、そこに巨大な巣と卵が……!
そりゃーまぁ、低予算作品であり怪獣が超絶大破壊の大暴れとはいかないのだけど、ツボを押さえた流れが気持ちよく、また怪獣氏の出番が少ない部分を「古代儀式に関わる猟奇事件」「巣の場所を知る男が冗長しまくる胸糞悪いドラマ」でカバーする心遣いもナイスで最後まで楽しめた。特に後者、「俺はこの街を救えるヒーロー様だぞ? 1億円よこせや?」とぬかすクソ野郎っぷりが素晴らしい。痺れる。
アステカの秘儀やNYのビル街をスッとよぎる巨影のハッタリ、省エネと見せ場をきっちり分けた襲撃シーンやフラグも何もなく死ぬ人々など心地よい勢いと乱雑さに満ちた充分におもしろい作品。女性がさらわれた後で、街を歩く人の顔や腕に空から血がポトポト落ちてきてパニックになる描写が「見せない残酷」として秀逸。