このレビューはネタバレを含みます
さなえ。13歳。
おじいちゃんが忘れていったハーモニカを渡しにいこうと頼む妹に、「また今度でいいじゃん。」と返したりと、接するのを避けている。そんな彼女は、おじいちゃんを無意識に思い出させるハーモニ…
池田千尋の初期短編
この映画について、『狩人の夜』だ、と言う有名な批評家がいたけど、圧倒的に間違いだね。
これは、『少女ムシェット』をやりつつ最後に『ラルジャン』で締め括ったブレッソンの名前を挙げ…
離婚した母、その新しい彼氏、無邪気な幼い妹との摩擦により孤独を深める多感な中学生が祖父の死をきっかけに様々なものに対して折り合いをつけていくお話。オフの音の使い方、フレーム内フレームや陰影の付け方、…
>>続きを読む笛や電話のノイズという物質を通した音は、言葉以上に伊藤を傷つけ、彼女は電話の回線を切り、妹のふく笛をやめさせる。
そんな彼女がラストの川において自分の手で笛を吹いて音を鳴らすのは、祖父へのレクイエム…