フィクションなのに本当にリアルに撮れているのが、すごい。経験に基づくものだからなのだと思う。
特に最初のあのインタビューシーンから胸を打たれた。
避難が遅れて多くの児童が亡くなってしまった大川小学…
『春をかさねて』は、東日本大震災直後の石巻市大川地区を舞台に、震災で妹を亡くした2人の中学生・祐未とれいの姿を描いた中編劇映画。
震災後を生きる子どもたちの繊細な感情や心の動きを、とても丁寧に丁寧…
大川小学校でふたりの少女が対峙するシーンのスリリングなこと! レオーネもかくやという緊張感だ。そのあとに映る巨大物も、台詞のあとに映されるのが良い効果を上げていると思う。何をどの順序で、どうフレー…
>>続きを読む震災がテーマではあるけど、女子中学生の些細な仲違いなど普遍的なテーマをとても繊細に扱っている。冒頭からメディアの暴力性を描くのかと思えば、まったく露悪的に描かれておらず、被災の当事者でもある監督が関…
>>続きを読む上映後の対談で、港岳彦というひとが驚きと賞賛をもって『この作品をみたあとに「映画をみた」という気持ちになった』という主旨のことを語っていたが、まさに同じような感想を抱いた。
「映画をみた」
映画…
大川小学校を描いた映画としては『「生きる」大川小学校 津波裁判を闘った人たち』がありますね。「なぜわが子が学校で最期を迎えたのか」、親たちの思いに10年間伴走したドキュメンタリー。
佐藤さんのこの…
部外者の、応援という名のもとにある笑顔とことばがいかに上滑りのものかをみせつけられた、それなら黙って支援されるほうがよっぽど有難いのだと思った(少なくとも私だったら)
友だちの、何も考えてないわけ…
思春期のなんとも言えない感情のズレとか、学校内での社会性とか、こんな感じだったな、監督が中学生の時に震災を経験しているようで、僕も震災経験当時中学生になった時だったから、いろいろ思い出すことがあった…
>>続きを読む三宅唱監督の「今年公開される映画のうち一本しか10年後に持っていけないとしたら、『春をかさねて』を選びます」とのコメントをみて興味を持った。
物語自体はフィクションとのことだが、佐藤そのみ監督が妹さ…
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