冬の河童の作品情報・感想・評価

冬の河童1995年製作の映画)

製作国:

上映時間:114分

ジャンル:

3.7

『冬の河童』に投稿された感想・評価

bc
3.7

軒の裏にゆれる水紋、暮れなずむ水辺の炎、ゴブラン織のカーペット…そういった一つ一つが宝石のように美しい映画。
また、玉突きのような人間関係を描くと同時に印象的な「家」の映画でもある。風間監督の他の作…

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このレビューはネタバレを含みます

取り壊しを控えた古い一軒家に住む、異母兄弟の一太郎、タケシ、父の愛人の連れ子ツグオの三人のもとに、従姉妹のサケ子がやってくる。次第に家族の関係がギクシャクし始める。

五角関係な映画。
玉子(タケシ…

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話がやたら間延びしていたが、これはと思わされるショットもあり。
趙方豪のキャスティングやヒロインの振る舞いを見て矢崎仁司『三月のライオン』を想起したがスタッフに石井勲がいたのでかなり質感は同期されて…

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国立アーカイブで「日本の女性映画人」として現在上映されている一本。私はDVDレンタルで観てました。
ただただ間延びした展開にウトウトしながらの鑑賞になってしまい残念でした。何も起こらないにしてももう…

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上映前に風間志織監督とクノ真季子さん(『地獄の警備員』!)が登場。「時間が豊かに使えた時代」と言っていた通り、撮影も編集もリッチな感じがしたけど、それゆえに間延びしてる感もあった。

男性から男性へ…

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tBi
3.5
Rec.
❶25.02.15,国立映画アーカイブ(35mm)/日本の女性映画人(3)――1990年代
 水面の反射でアクションを繋ぐ出だしに驚くが、それを超えるアクションは無かったように思う。趙方豪が田辺誠一の絵を撒き散らすシーンが欲しかった。
乾いた空気からくる入射光は美しいし、棒立ちの仕方も見事なもんだが、中々それ以上役者を信頼した飛躍がないところが不満ではある。
1回目はストーリーもなにも考えず画面だけ
2回目はストーリー把握しながら

サケちゃんの動きをカットせずゆったり映していて妙な時間感覚。家の空間もなにか妙。外の世界も。

しかし、本当に最高だったと思う
このレビューはネタバレを含みます
光の美しい映画
青白く水面が映る顔、車の前照灯
大腿と立ち昇る湯気を刺す一筋の光

あの光と風に撥剌と揺れる緑を僕は知っている

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