黒い天使の作品情報・感想・評価

「黒い天使」に投稿された感想・評価

にけ

にけの感想・評価

3.7
昔の映画なので、割り引いて考えても、それなりに楽しめる作品。
メンツがシネフィル向け。トリックにいちいち口出すのはお粗末なのでやめます
いずみ

いずみの感想・評価

4.4

このレビューはネタバレを含みます

真実を知るとひたすら切なかった。夫婦関係がうまくいってないなかでも妻にブローチをプレゼントしに行った夫。しかし妻は後に何者かによって殺されてしまう。妻の部屋から慌てて出てきた不倫相手のカークのことをマンションのメイドが目撃し、そして発見時に触れてしまった狂気に指紋が残っており裁判でカークは死刑判決を下される。しかしそんな夫の無罪を信じ続けるカークの妻が事件の真相、なくなっていたブローチを探すため徐々に捜査を独自で始める。ここでもピーターローレが謎の男(オーナーとして)として登場するのだが結局のところ犯人などではなくただあの容姿で不気味なだけで犯人扱いされてかわいそう。
結局のところ夫が酔っ払いながら妻にブローチを渡しに行った際に突発的に妻の首をしめて殺してしまい、その殺した記憶というのが酔っていて忘れたかったというなんとも悲しい真実にたどり着く…。妻を愛してはいたものの、憎悪が芽生え突発的に殺して酒に溺れて忘れるとか切なすぎた。冒頭のローアングルでの一気にマンションの一室をギュインと映すのはヒッチコックを想起させる…。マーティンが酔って殺した記憶を回想で見せるシーンなんかはちょっと劇伴に頼りすぎた感じはあったが、とても悲しかった。

このレビューはネタバレを含みます

フィルム・ノワールでチンピラや子悪党役としてよく見るダン・デュリエが主演。妻に浮気され酒に溺れたピアニスト(ダン・デュリエ)が、妻を殺したとして冤罪くらった浮気相手の男の妻と組んで、真犯人を探す話。これがかなりの漢泣き映画で傑作なんですよ!
まぁダン・デュリエが誰からも愛されなくてね。泣けるんですよ。酩酊の中、妻を殺したのは自分だった!!ということを思い出すシーンの映像が良かった。
あとね、冒頭のアル中のデュリエの部屋の壁にマッチでこすった跡が残ってて、そういう、映画の中で描かれている時間以外の時間を想像させるような細かい演出はすき。
 音楽のマグガフィン的な使い方、やたら叩くピーター・ローレが良い。最初にヒッチコックみたいにカメラが窓から侵入していくとこで驚く。こういうミステリー的驚きのほうに行くなら「孤独な場所で」のように「内と外」という空間における男女動線の演出をしてほしかった。