前作となる『ウェンディ&ルーシー』(2008年)が、現代を舞台としたリアリズム的な語りだったとするなら、この『ミークス・カットオフ』(2010年)は、時代劇(西部劇)としての寓話的な語りとなっており…
>>続きを読む西武開拓における悲惨なはなしといえば、Wikipedia文学のひとつ、ドナー隊。遭難して、冬のシエラネバダ山脈に閉じこめられ、カニバリズムに及んだ事件だが、西武開拓はかくも過酷だったし、そもそも、そ…
>>続きを読む前作でも思ったけど監督はエスキモー的な生き方とか自然や動物との共存つーか自然が主体である人間は邪魔者側で無力だってことに興味があるんだろなあ
自分も探検家や冒険家の本を読んだり考えたりするの好きなの…
ケリー・ライカート監督視聴作品はこれで3作目。
劇伴もほぼなくて劇中セリフや説明は最小限に。登場人物の表情や視線や間で心情が表現されていくあたりは他作品と共通してます。
今作は西部開拓時代のロードム…
それほど、西部劇を見ているわけではないが、個人的には、新しい視点で良かった。先の見えない緊張感がひしひしと伝わってきた。開拓者の多くがこういう経験をしたと思える臨場感があった。ポール・ダノとゾーイ・…
>>続きを読む幌馬車の後ろから投げ捨てられた家具がフレーム内フレームの中で遠ざかっていく。一瞬遠くに垣間見た先住民の姿が、馬車が横切ると消えている。そうしたドライな運動性が持続する緊張の中で積み重ねられていく。そ…
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