パトリオット・デイの作品情報・感想・評価

パトリオット・デイ2016年製作の映画)

Patriots Day

上映日:2017年06月09日

製作国:

上映時間:133分

3.9

あらすじ

「パトリオット・デイ」に投稿された感想・評価

このレビューはネタバレを含みます

2013年に起きた「ボストンマラソン爆弾テロ事件」を題材とした作品。

またウォールバーグか、って思っちゃいました。
好きな俳優ですけど、実話を基にした主人公のウォールバーグ率が自分の中ですごくて。
それだけ任されやすい俳優ってことですよね。

この事件は当時リアルタイムで動画をネットで見たのを覚えています。
こういった事件は大々的に取り上げるけど、どう終息したのかは事細かにニュースでしてくれないので、この作品はとても参考になりました。

犠牲者から犯人まで、色々なドラマが詰まった内容。
犯人側にどんな事情や信念があろうと、無差別的なテロを起こす心理は理解のしようがありませんが。
96

96の感想・評価

4.0
心配してくれる家族だったり、誠実な責任感だったり、確かな強い愛がたくさん詰まってた。最後の夫婦が抱きしめ合うシーンは感動。対照的に犯人の心情が全くわからず…逆にすごく気になった…テロこわい
この緊迫感と死と隣り合わせな感じがピーター・バーグ。

マラソンの応援って確かに荷物検査とかないんだよな。スタジアムとかではないし。

日本もオリンピックで強化をしなければね。

そして警察、FBIの捜査は早い。さすがは世界の警察ことアメリカ。

アメリカvsテロ組織の構図。
自由は奪わせない。
「ボストン、強くあれ」は響きました。

脚を失っても、身内を亡くしても前を向くところなどアメリカ人はハートが強い。

そしてマーク・ウォールバーグは決して死なない。弾が当たらない。強運。

見る価値は十分にあるでしょう。
イライラするマーク・ウォールバーグとピーターバーグ監督のタッグシリーズ。

時系列を追って短めのカットで登場人物それぞれの日常を描くシーンが後半非常に効いてくる。大体想像できるようにヒントを見せつつ、ボストンの街、人々、愛をしっかりと印象づけることで凄く良い作品になっている。

冒頭からイライラするマーク・ウォールバーグがたまらない。スムージー!!とか言いながらめっちゃ上司に楯突く姿がさすがという感じ。

目を覆いたくなるシーンも多い。時折挟まる実際のシーンや本人たちを見ていても凄く再現性を大切にしながら撮られているなという印象があった。

事件後に憔悴しきったマーク・ウォールバーグが頭を抱えるシーン。頭抱えさせたらマーク・ウォールバーグの右に出るものはないわというぐらい素晴らしい。もはやおなじみという感じもあるけどあの表情を出せるのが流石だと思う。

あとは捜査本部で現場を再現しながら犯人の足取りを空想するシーンはめちゃカッコよかった。あの流れはすごく良かっただけにその後のFBIと警察が揉めるやつはイラッとした。実話なのかもしれないけど。

緊迫感でいうとベンツ以降のシーンはハラハラした。上手く煽ってると思うし暗い車内と汗だくの表情が緊迫感を生んでいたと思う。

後半の尋問シーンとか妙に長めの突入シーンとかちょっと冗長な感じはしたけれど最後に本人たちが出てくることでやはり泣かされる。あとはマーク・ウォールバーグが語った愛と憎悪と悪魔の話がすごく印象的だったことが最後のマラソンシーンと相まってグッときた。

犯人の動機を描いていない点は気になったが実話ベースであることも加味するとバランス感覚の良い作品でとても良かった。
mao

maoの感想・評価

4.8
こんな事が実際に起こったなんて考えられない。
日本は平和でよかった。
珍海

珍海の感想・評価

4.0
実際に傷を負った人たちにもフォーカスされていて、どれだけ酷い事件だったかがよくわかるものだった。

相当事実に忠実だけど、息を飲んで観てしまうような完成度です。

特にあのイスラム教の女性が尋問したシーンは印象的だったなぁ。
記録用です。
中庭

中庭の感想・評価

2.4
幼き犠牲者のポートレートを一番最後に回す操作について、立ち止まって考えさせられた。インパクト、悲劇性を有用することの密かな暴力性について再考せぬ限り、紛争・戦争の記憶への立ち返りなど、そっと阻害され続けるばかりであろう。当事者全てを等価に見つめることなど劇映画に求められる作法ではないのだが。
ボストンマラソンの無差別テロ事件を扱った「ダブルバーグ」の映画。

マーク・ウォールバーグ扮する警官は警官としてやるべきこととそれ以上の働きをして事件解決のために動くドキュメンタリー風ドラマ仕立て。

ダブルバーグの映画は「バーニングオーシャン」も観たけど、こちらもかなり「事件の経緯」にこだわった作り。
事実を元にしてるからどうしてもこういった構成になってしまうんだろうけど、ケヴィン・ベーコンやJ・Kシモンズやジョン・グッドマンといった錚々たる演技派のキャスティングが、果たして本当に必要だったかどうか?
と思うくらい、せっかく揃えた名優の演技が捉えられてないのは、もはやピーター・バーグの映画の特徴と思えてしまう。

むしろこの作品の見どころはそこではなく、あまり知られていない「テロリスト側」の描写がかなり克明に描かれていたこと。

特にテロ犯が捕まり、実行犯の妻が尋問されるシーンでの、イスラム教徒の女性捜査官とのやりとり。

捜査官も自分が信じる神であり、犯人達もその信じる神の教義に従って行動しているという確固たる信念に基づく犯行のため、犯人の妻を落とせなかった場面。

ここが、ピーター・バーグは実は一番見せたかったのではないか?

「イスラム教の洗脳が怖い」という意見が出ていたが、果たしてそんな単純なことだろうか?
元はといえば、ブッシュ政権時代からのアメリカの中近東への圧力が原因の、イスラム圏のアメリカ嫌いが端を発した溝の深さがある。

そしてこの「無差別爆弾テロ」という卑劣な犯罪行為のやり方をイスラム圏の人達に教えたのは、元は私達と同じ日本人の過激派テロリストである、という事実を忘れてはいけない。

日本でも、エリート頭脳を持つ人間が地下鉄にサリンを撒くテロを起こしている。それはイスラム教でもキリスト教でもない、たまたま狂った教祖気取りの人間の狂った復讐心だっただけで、犯罪内容は変わらない。

宗教が人間を洗脳しているわけではない。
犯罪行為やテロ行為を正当化するために、悪意を持った人間が、宗教を利用しているだけで、宗教が悪いわけではない。

だから、イスラム教徒だろうが、キリスト教徒だろうが、その他の宗教だろうが、そこは問題ではないのは、人種も国も性別も関係ないのと同じだ。

犯罪やテロは、映画の中やテレビの中や海の向こうの国の話ではなく、いつ自分達が、加害者または被害者になり得る現実である、ということを考えていたい。
カツマ

カツマの感想・評価

3.9
悪魔に対抗するには愛しかない。しかも、相当に強い愛でないといけない。刻々と時は過ぎ、焦燥と混乱が渦巻く街の中で、悪魔を捕らえるため、全力を尽くしたボストンの勇者たちの姿がここには刻まれている。『ボストン・ストロング』を体現し、血眼になりながらも犯人を追い続けた警察やFBIの必死の捜査を軸に、まるでフィクションのような実話としての103時間を緊迫の画面と共に焼き付けた、悲しみと戦い、そして希望へと繋がる記録がここにはあった。

2013年に起こったボストンマラソン爆弾テロ事件を警察側の視点から映画化。ジェイク・ギレンホールが主演した『ボストン・ストロング』は被害者側からの物語なので、警察側、被害者側、二つの視点からの映画が公開されたことになる。こちらは犯人との鬼気迫る銃撃戦や、現場での頭脳戦が渦巻いており、しかも短時間でのスピーディな犯人逮捕に至るまでのスピード感が遺憾なく再現されている。誰もが戦士であり、誰もが強者とならざるを得なかった、ボストンの忘れることのできない数日間に肉薄した作品だ。

〜あらすじ〜

2013年4月15日、その日は愛国者の日(パトリオット・デイ)、そしてボストンマラソンの開催日だ。ボストン市警察のトミー・サンダースは、マラソンのゴール地点で警備に当たっていた。馴染みの顔たちと軽口を叩きあいながら、マラソンはほのぼのとした平和な景色を映し出していた。
だが、その平和な時間は炸裂音と共に掻き消されることになる。ゴール地点で2発の爆弾が爆発し、パトリオットデイは地獄絵図の中に消えた。トミーは負傷者を運び、無線で救急車を呼び込みながら、壮絶な現場を目にする。足元には子供の死体が。その時、ボストンとテロリストとの悲しみが滲む戦いが始まった。FBIが到着し、捜査本部が敷かれると、いよいよ警察とFBIは犯人を捕まえようと決死の捜査戦を敷くことになり・・。

〜見どころと感想〜

この映画はもちろん実話ベースなのだが、これだけの凄惨な事件を起こした犯人を短時間で捕縛できたのは、様々な偶然が入り組んだ結果だったのだということが分かる。某日本の刑事映画のレインボーブリッジ閉鎖など目じゃないレベルの、ボストンの街をまるごと封鎖するという荒業もアメリカンなスケール!警察とFBI、そしてアメリカという国の本気が伝わってくるシーンでもあった。

配役陣がまた渋い俳優を上手く起用していて、FBI捜査官を演じたケヴィン・ベーコンなんて、相当にハマっていると思う。また、序盤は関係ないのでは?という人物が徐々に捜査線上に乗っかってきては、ストーリーを進行させていく展開は脚本の素晴らしさだろう。
被害者と戦い抜いた人々への敬意を感じるエンドロールはさすがに目頭が熱くなってしまった。エンタメ性も維持しつつ、実話であることを大切にしている作りでとても好感が持てた作品でした。

〜あとがき〜

『ボストン・ストロング』を見ておくと、尚更このテロ事件のことが鮮明になるので、二本とも見ておくのをオススメします。こちらは警察視点でアクション要素は強いですが、それもまた実話ベースという衝撃。あの銃撃戦、本当に実話なの?と思ったのですが、調べてみると本当にあんな現場だったようで、この事件の凄まじさが嫌でも伝わってきました。
エンドロールで流れる本人達のコメントは今もまだ『ボストン・ストロング』は続いているのだということを教えてくれていましたね。
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