■ 演出
所々チープな箇所は目立つものの、全体的にはレベルが高く、怪奇ムードを醸す雰囲気描写や幻想的な恐さを感じさせる演出など、ハマー・フィルムを彷彿とさせる素晴らしい演出がなされている。
照明に関…
雷雨の夜に訪れた山奥の洋館。隙間風の音。帰還兵の医者。白い輪郭で突っ立ち笑みを浮かべて駆け寄り首をナイフで掻き切る右腕の傷。いきなり襲ってくる喋らない高品格。巻き込まれる中尾彬。凄い形相で兄を探して…
>>続きを読む血を吸うシリーズの1本目。ジャケットが最高なのにフィルマに登録されてるのがこの白黒画像なの残念。内容はカラーの東映産ホラー。
時々怖さもあるにはあるがどっちかと言うより演出が大味で笑う。
『殺人…
日本を舞台にしつつ西洋風のホラー映画として成立させようとかなり頑張ってはいるが、やはりその趣向だと昭和日本的ダサさの混入でチグハグ感が生じるのは避けがたいか。とはいえ、全体的には十分面白く見られた…
>>続きを読むこのレビューはネタバレを含みます
Blu-rayを手に入れてようやく観られた東宝の血を吸うシリーズ一作目。
“血を吸う”とつくので、観る前は吸血鬼をイメージしていたのですがそうではなく、どちらかと言うと『恐怖城』や『私はゾンビと歩…
血を吸うシリーズ第一弾。結構見応えがあって怖いです。何が怖いって高品格が演じる使用人とお医者さんの2人のお爺さんがもう怖すぎ。小学生の低学年が観たら多分3日間くらい寝れないでしょう。人形役の小林夕岐…
>>続きを読む同時代ホラーとしては後発組の東宝(※1)が、満を持して放つ本格怪奇映画。本作以降、周知のとおり「血を吸うシリーズ」として計3作品が製作された。
ストーリーはポーの「ヴァルドマアル氏の病症の真相」を…
©1970 東宝